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経営学の錬金術

ド素人でも分かるROE(自己資本利益率)の計算式と活用目安

投稿日:2017年9月21日 更新日:

【この記事を書いた人】マナブ
大学時代は引きこもって学問書を読み漁る、いわゆる頭デッカチ。 就活で50社以上に断られるも、現在はセールスプロモーター兼投資家として活動。 真面目に勉強している人が報われる社会を作るため、学問の知識をお金に変えるノウハウをメルマガで無料公開している。

投資を学び始めれば、「ROE」という文字が嫌でも目に入ってきます。
私も初心者投資家の頃は、投資の本や雑誌に出てくる「ROE」の事がよくわからず苦労した経験があります。
投資の専門誌を読み終えるのに数週間かかることもざらにありました。

 

もしかしたら、あなたも今まさに「ROE」に苦戦していらっしゃるのかもしれませんね。

この記事では、どんな読み物よりやさしく、かつ詳しくROEのことをお伝えしています。

 

あなたが記事を読み終えた頃には、

  • ROEの本質
  • ROEの計算方法
  • ROEとPER、PBRの関係性
  • 一流投資家も使っているROEの活用術

といったあなたの今後の投資生活を支えていく知識が身に付きます。
当然、投資専門誌も前よりはスラスラと読めるようになっているはずです。

 

「ROEは難しい!分からない!」なんて諦めてしまう前にまずはこの記事を最後まで読んでみてください。

 

一流投資家ウォーレン・バフェットも注目している「ROE(自己資本利益率)」とは?

スーツの似合う一流投資家

ROEは「アールオーイー」と読みます。
Return ON Equityの略で、日本語に直せば、「自己資本(株主資本)利益率」と言います。

 

ROE(自己資本利益率)とは、企業が自己の資本(=事業をするために必要な基金)を使って、その資本を1年間でどのぐらい増やすことができたかを表すものです。

 

要するに、ROEは企業の成長率を表しており、ROEの値が高ければ高いほどその企業の経営が上手くいっていることを判断する1つの指標となります。
(投資する価値の高い企業はほとんどの場合、ROEが高いです。その為、ROEの高い企業を見つけ出すことが投資への第一歩となります)

 

実は、ROEは一流投資家のウォーレン・バフェットも注目している指標なんです。
(ウォーレン・バフェットを知らない方は下のWikipediaからの引用文をお読みください)

 

現に、ウォーレン・バフェットが経営している世界最大の投資会社であるパークシャー・ハサウェイでは、企業買収をする時の投資基準としてROEが高いことを1つの重要な指標としています。

 

今まで、日本の投資マーケットではROEはそれほど注目されていませんでしたが、最近になって日本でも重要視されるものとなりました。

後は日本でもROEの注目度が高まっていくと予想されています。

 

ウォーレン・エドワード・バフェット(英語:Warren Edward Buffett、1930年8月30日 - )は、アメリカ合衆国の投資家、経営者、資産家、慈善活動家。世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務める。大統領自由勲章を受賞している。(引用:Wikipedia)

世界長者番付(2016年版)

順位 氏名 資産 年齢 国籍 関連
1 ビル・ゲイツ 750億ドル 60 アメリカ合衆国 マイクロソフト、カスケード・インベストメント
2 アマンシオ・オルテガ 670億ドル 79 スペイン インデックス会長
3 ウォーレン・バフェット 608億ドル 85 アメリカ合衆国 パークシャー・ハサウェイ会長・CEO
4 カルロス・スリム・ヘル 500億ドル 76 メキシコ テルメックス会長
5 ジェフ・ベソス 452億ドル 52 アメリカ合衆国 Amazon.com社長

(引用:Wikipedia)

 

 

計算式で見たROE(自己資本利益率)の求め方

計算式がたくさん書かれた黒板

ここでは、ROE(自己資本利益率)の計算式をみていきます。
計算式を理解することは、ROEを理解する近道です。
しっかりとついてきてください。

ROEの計算式(まずは基本から)

REOの基本計算式を説明します。

REOは次のとおり、
①ROE=当期純利益÷自己資本(株主資本)の合計×100

もしくは、
②ROE=1株当たりの利益(EPS)÷1株当たりの純資産(BPS)×100
で計算することができ、単位は%で表します。

 

※1、当期純利益:企業が年度に計上するすべての収益から費用や税金などを差し引いて計算される最終的な利益

※2、自己資本(株主資本):企業が事業を回すのに元々保有する純資産(=株主から預かっている資金)。
ちなみに、銀行などから借りた企業の負債は他人資本といいます。

※3、1株当たりの利益(EPS):当期純利益÷発行した株の数、1株当たりの純資産(BPS):自己資本(株主資本)÷発行した株の数

 

よって、①と②の計算式は次のような関係にあります。

ROEの基本式

ここで例えば、企業の当期純利益が1億円で自己資本が10億円だった場合、ROEは計算式①を使えば、ROE(自己資本利益率)=(1÷10)×100=10(%)と求めることができます。

 

※ちなみに経営が上手くいっている会社のROEの平均値は10~20%です。

 

ROE(自己資本利益率)とROA、PER、PBRの関係をそれぞれ解説

ROEの他にも投資の専門用語として、さまざまなものがあります。
この記事ではせっかくROEを学んでいただくので、ROEとまとめて覚えるべき投資用語に関しても触れていきたいと思います。

(私の経験上、用語を覚えていく時には関連性を持ったものも一緒に覚えていった方が断然、頭に入りやすいです。)

 

ROEと関係性の深い用語は、以下3つです。

  1. ROA(総資本利益率)
  2. PER(株価収益率)
  3. PBR(株価純資産倍率)

「???」ってな方もいらっしゃるかもしれませんので、1つずつ解説していきまね。

 

ROA(総資産利益率)とは

ROA(アールオーエー)とは、Return On Assetの略称で、日本語訳では「総資産利益率」といいます。

ROEが当期利益率を自己資本で割って計算するのに対して、ROAは当期利益率を総資産で割って計算します。

 

総資産とは?
ROEの計算式で出てきた「自己資本」に対して、「総資産」とは自己資本に他人資本を合わせたものです。

つまり、総資産とは、企業が元々持っていた資産に銀行などからの借りた資金(=最終的には返済する必要がある負債)を合わせた文字通り企業が持つすべての資産のことを指します。

 

ROEとROAの違い
ROEが株主から預けられた資金をどれだけ効率的に活用できているかを判断する指標です。
対して、ROAは自己資本と他人資本関係なく企業が持っているご資産をどれだけ効率的に活用しているのかを判断する指標になります。

 

企業分析を行う際は、ROEだけではなく、ROAもしっかり見るようにしましょう。

 

PER(株価収益率)とは

PER(ピーイーアール)とは、Price Earnings Ratioの略称で、日本語では「株価収益率」と言います。

株価収益率とは、簡単に言えば1株当たりの利益の何倍の値段で株券が取引されているかを表しています。

 

計算式で表すなら次の通りです。

PER=(株価)÷(1株当たりの利益=EPS)
※株価:株券の値段

 

つまり、PER(株価収益率)は、企業への投資価値がどれぐらいあるかを判断する指標の1つとして活用できます。

 

例えば、A会社の株の利益が30円で株価が600円だった場合は、A会社のPERは20倍になります。

一方、B会社の株の利益が20円で株価が600円だった場合は、B会社のPERは30倍になります。

 

A会社は、株1枚の利益が30円に対して、株の値段(=株価)は20倍(=PER)の600円。
B会社は、株1枚の利益が20円に対して、株の値段(=株価)は30倍(=PER)の600円。

 

A、Bともに株価は600円と同じなので、利益がより高いA社の株の方が割安(=株の値段の割には利益性が高い=投資価値が高い)と判断することができます。

ちなみに東証一部のPERの平均は15倍です。

 

ただ、気を付けて欲しいのは、「PERが低い!」=「割安だ!」とすぐに判断してしまうことです。

早とちりは禁物です!
必ず他の投資指標も使いながら分析していきましょう。

 

PBR(株価純資産倍率)とは

PBR(ピービーアール)とは、Price Book-value Ratioの略称で、日本語では「株価純資産倍率」と言います。

 

PBRを計算式で表すと次の通りです。

PBR=(株価)÷(1株当たりの純資産=BPS)

式から分かりますように、PBRは株価と企業の資産の関係性を表しています。

 

どういうことかと言いますと、企業の1株当たりの純資産の何倍の値段で株価が取引されているのかを示しています。

もっと突っ込んで言えば、PBRを計算することで投資する株の割安感を知ることができます。

割安感が知れて何がいいの?

その企業の株が割安か?割高か?を判断するPBRの基準値は1(倍)です。
1より小さければ割安、逆に高ければ割高だと考えます。

 

PBRが割安だと分かれば、今の割安の株価で企業の株を買えば、時間が経つと株価が適正な値段まで上昇していく可能性が高いと予想できます。
(つまり、株価が上昇した分、売れば利益になるということです)

ただ、近年ではPBRが長い間、1を下回り続ける企業も多いので、PERと同様にPBRだけでは株の割安感を判断するのは危険です。しかし、PBRが投資分析の1つの指標として活用できるのは間違いありません。

 

 

投資ド素人でも出来るROE(自己投資利益率)の活用

ROEの活用と飛躍

では、今からあなたに「投資ド素人でも出来るROE(自己投資利益率)の活用法」を伝授します。

実は、これまで説明してきたPER、PBRとROE(自己資本利益率)を合わせて使うことで、素人でもかなり精度の高い分析をすることができるんです。

 

まずは、分析に使う「ROEとPER、PBRの関係式」を導き出します。

関係式を導くために、

  • ROE=EPS÷BPS(ROEの基本式)
  • PER=(株価)÷EPS⇔EPS=(株価)÷PER
  • PBR=(株価)÷BPS⇔BPS=(株価)÷PBR

の3つの計算式を変形していきます。

 

以下、「ROEとPER、PBRの関係式」を導く過程の計算です。

ROEとPBR、PERの関係式

 

結果として、ROE(自己資本利益率)×PER(株価収益率)=PBR(株価純資産倍率)という関係式が成立します。

PBRが低いと割安(=投資価値が高い)ということは、先ほどのPBRの解説のところでお話しました。
と同時に、PBRが低い=割安とすぐに判断しては危険なので、ROEとPERも一緒に判断材料にする必要があることもお伝えしました。

以下、「なぜ投資分析をするときは、PBRだけでなく、ROEとPERも活用する必要があるのか」を例を使って解説いたします。

 

例①

例えば、PBRが同じ「0.8倍」のA会社とB会社があったとします。
PBRが1倍よりも低いので、PBRだけをみれば2つの会社の株は「割安」と判断することができます。

しかし、ここでA会社とB会社のROE、PERが分かりました。
A会社のROEは10%でPERは8倍、B会社のROEは1%でPERは80倍です。

ROE×PER=PBRの関係式をみれば、A会社のROEは高く(高い方が良い)、PERは低い(低い方が良い)ため、A会社の株はPBRだけを見た場合と同じで"割安"だと分かります。

逆に、B会社のROEは低く、PERは低いため、B会社の株はPBRだけを見た場合と異なり”割高”だと判断できます。

 

例②

念のためにもう1つ例を上げておきましょう。

今度は、PBR=4倍のC会社とD会社をみつけました。
PBRだけをみれば、割高と判断してしまいますが、投資家のあなたは分析をはじめます。

すると、C会社のPERは100倍でROEは4%、D会社のPERは20倍でROEは20%だと分かりました。
C会社はPERが高く、ROEが低いので割高だと判断できます。
しかし、B会社の場合は、PERはそこそこ高いが、ROEは20%と高く、決して割高ではないと分かります。

 

以上のように、一見すると割高と判断されがちな銘柄の中にも投資価値の高いものも隠されています。
ROE、PER、PBRの関係式を使ってより精度の高い分析をしましょう。

 

まとめ:投資ド素人が押さえておきたいROE(自己資本投資率)の知識はこれだけ!

これだけと喜ぶ少年

長々とROEについてお話してきました。
でも、投資の勉強を始めたばかりの初心者さんに、まず覚えて欲しいROEの知識は次のことだけです。

  • ROEは企業の経営が上手くいってるかどうかを測る指標であること(経営が上手い会社のROEは15%以上)
  • PERとPBRは小さいほど割安(=投資価値が高い)といえる
  • PERの割安基準値は15(倍)、PBRの割安基準値は1(倍)
  • ROE×PER=PBRの関係式が成立し、この関係式を使えば、より精度の高い投資分析ができる

 

ROEなどの専門用語はあまりスムーズには覚えられない方も多いと思います。
かつて私も用語とその意味を覚えていくのには大変苦労いたしました。

正直、何度も繰り返し投資に触れていくしか、知識を身につける方法はありません。
理解できなければ何度も何度も繰り返し勉強していきましょう。

根気強い努力の先にあなたの理想の未来が待っています。
一緒に頑張っていきましょう。

 

最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました。

この知識をお金に化けさせるには??

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このサイトが扱ってる内容はあんまりメジャーな内容ではないので、この文章を読んでいるということは、向上心が高くて勉強も頑張っている人なのだと思います。(たぶん)

是非とも「知識」と「実践」の両輪で、豊かな人生にしていきましょう!


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