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経済学の錬金術

保有効果の意味と事例を解説!恋愛やビジネスへの活用方法とは?

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【この記事を書いた人】マナブ
大学時代は引きこもって学問書を読み漁る、いわゆる頭デッカチ。 就活で50社以上に断られるも、現在はセールスプロモーター兼投資家として活動。 真面目に勉強している人が報われる社会を作るため、学問の知識をお金に変えるノウハウをメルマガで無料公開している。

今回は、「保有効果」の意味と事例を恋愛やビジネスに活用する方法を解説します。

 

こんにちは、マナブです。

 

高額で購入した商品や手に入りにくいものほど愛着が湧いて、なかなか手放すことができないですよね。

保有効果とは、このような「自分の所有物になったものに対して、高い価値を感じて手放せなくなってしまう心理状態」のことです。

 

あなたの部屋にも「本当は必要ないけれど、なんとなく捨てられなくてずっと持っている物」が1つくらいあるかもしれませんね。

これは、所有している物に対して「保有効果という執着心」が働いているからです。

そこで「なんとなく持ち続けている物」に対して執着心を捨てるために、保有効果を活用していかなければなりません。

 

実際に保有効果を活用することができれば、下記のようなことが可能になります。

  • 損切りできずに持ち続けている保有株を、売却できるようになる
  • マーケティング戦略による売り文句にのせられなくなる
  • 恋愛においては、異性との関係が長続きするようになる

 

この記事で保有効果を学ぶことによって「ビジネスで収益が上がったり、恋人との関係が長続きする」ことも難しくありません!

最後まで読んで、あなたの恋愛やビジネスに活用していきましょう。

 

 

 

保有効果の意味は手放すことへの恐怖

ヌイグルミと男性

保有効果(英語ではEndowment effect)は、先ほども述べたとおり「大切にしていたものを手放すことに恐怖を感じて、そのまま保有し続ける心理が働くこと」を意味します。

また、保有効果は「授かり効果」とも呼ばれています。

 

提唱したのは「行動経済学の第一人者」であり、2017年にノーベル経済学賞を受賞した「リチャード・セイラー氏」です。

 

このセイラー氏が提唱した「保有効果」の分かりやすい例物で溢れている部屋」になります。

部屋の主が「それだけ物を大切にしている!」と言うと聞こえは良いかもしれませんね。

ですが、本当は「なんとなく捨てられないからまだ持っておこう」という心理になっていることがほとんどです。

 

例えば、子どもの頃にプレゼントでもらったクマのヌイグルミを、大人になってからも手放せないという人がいます。

本人は「幼稚園の時から一緒だから、横に置いておくと落ち着く」なんて言い訳をして、ずっと保有しておきます。

なので、このヌイグルミが色あせたり傷んでしまっても、愛着が湧いているため、捨てるに捨てられなくなってしまったのです。

 

保有効果が働くと、このように本当は必要ない物にも愛着が湧いて捨てられなくなるので「物が溢れている部屋」になっていくのです。

 

 

保有効果を実証したマグカップの実験とは?

保有効果は、提唱者のリチャード・セイラー氏と行動経済学者のダニエル・カーネマン氏による「マグカップを使った実験」で実証されました。

 

保有効果のマグカップ実験は、以下の流れで行われました。

 

まず、教室に集まった学生を、AとBの2つのグループに分けます。

Aグループにはロゴ入りのマグカップを渡して「そのマグカップをBグループに買ってもらうとすると、いくらで売りますか?」と聞きました。

そして、Bグループには「Aグループからロゴ入りのマグカップを購入するとしたら、いくらで買いますか?」と聞きました。

 

ロゴ入りのマグカップは500円で売られているものでしたが、Aグループは「700円で売ります」と答え、Bグループは「300円なら買います」と答えました。

 

結果的に、マグカップの値段は「どちらも200円の差」が出ていますね。

Bグループが「300円」と低くなったのは、まだマグカップを保有していないので、それほど価値を感じていないからです。

しかし、Aグループはマグカップを受け取ったときから、その価値を感じているので「700円」と高くなったのです。

 

この結果から、保有効果は「手に入れた瞬間に高い価値を感じて、手放しにくくなる心理効果」であることが実証されました。

これが、マグカップを使った保有効果の実験になります。

 

 

 

保有効果に関連する2つの心理

トンネルの入口

保有効果に関連する「行動経済学の心理バイアス」が2つあるので紹介します。

どちらも保有効果と意味が似ていて混同しやすいので、ぜひ見てください。

  1. 損失回避性
  2. 現状維持バイアス

 

保有効果の関連心理1.損失回避性は損したときの苦痛を恐れる

保有効果と混同しやすい「損失回避性」は、投資の際に得られる利益や満足感よりも、同額の損失による苦痛のほうが大きいと感じる人間心理のことです。

簡単に言うと、利益よりも損失を大きく気にする人間心理のことをいいます。

 

例えば、下記の2つの選択肢があるとしたら、あなたはどちらを選びますか?

  1. 今すぐ500円もらえる
  2. サイコロを振って、3以下の目が出れば500円もらえるが、4以上の目が出ればもらえない

 

きっと、1番の「今すぐ500円もらえる方」を選択しましたよね。

なぜなら、2番は「500円」と同じ金額ですが、絶対にもらえるわけではないからです。

 

サイコロを振って500円損するかもしれないなら、今すぐ500円もらえるほうがいいですよね。

 

この選択から「人は損失を目の前にすると、失ってしまうかもしれないという損失を恐れて回避しようとする」ことがよく分かりますよね。

こうした行動の変化を「損失回避性」といいます。

 

損失回避性について、詳しくは損失回避性の意味とは?行動経済学の事例をビジネスに活用しよう!の記事に書いてありますので、保有効果と合わせてご覧ください!

 

 

保有効果の関連心理2.現状維持バイアスは変化することを恐れる

保有効果と混同しやすい「現状維持バイアス」は、できるだけ現状を維持しようとする心理のことです。

人間は変化を恐れる生き物なので、状況が大きく変わらない限り、知らないものや未体験のことを避けようするからです。

 

例えば、現状維持バイアスが働いているあなたのところに、知らない会社の営業マンが訪問に来たとしましょう。

話を聞いてみると、その営業マンは他社商品の「ビタミンサプリA」を長年愛用しているあなたに、自社商品である「ビタミンサプリB」をオススメしにきたようです。

 

そして、営業マンはあなたに「ビタミンサプリBは、あなたが飲んでいるサプリAよりも新しく開発されたもので、ビタミン効果や濃縮度もアップしていますよ!」と伝えしました。

さらに「今だけお手頃価格で、もうひとつ同じものをプレゼントします!」と付け加えました。

 

しかし、現状維持バイアスが働いているあなたなら「必要ありません!」ときっぱり断るはずです。

なぜなら「長年付き合いのある会社のほうが、信頼があって安心だから変えたくない」という心理が働いているからです。

 

どれだけ優れているものであっても、知らない会社であれば信頼感は薄いので不安に感じて、現状を維持しようとするバイアスが働きます。

そして、信頼している会社に問題が起きたなどの変化せざるを得ない状況でない限り「このままでいたい」という心理が現状維持バイアスになります。

 

 

 

保有効果が発動しやすい4つの事例を紹介!

スマホを眺める笑顔の女性

保有効果が実際に働いている事例を4つ紹介します。

日常のどのような場面で、保有効果が影響していのるか見ていきましょう。

  1. 損切りしにくい株
  2. 一目惚れの恋愛
  3. 通販番組のマーケティング
  4. 止めにくいゲーム

 

保有効果の事例1.保有株に執着すると損切りしにくい

株式投資において保有効果が働くと、損切りしにくくなってしまいます。

 

例えば、A会社とB会社の株を保有しているとします。

A会社の株は、これから成長するだろうと予想して保有しているものです。

一方でB会社の株は、あまり大きくはありませんが、利益が続いている状態です。

 

このように会社別に株を持っていると、どうしても「A会社のような先が分からない株」よりも「B会社のような利益になりやすい株」や「好きなことに関連している会社」に対して高く評価しやすくなります。

 

そのため、愛着を持っている会社の株価が多少下がったくらいでは、損切りせずに持ち続けますから、暴落したときに「あのとき売却しておけばよかった」後悔してしまうのです。

 

また、保有株が過去に利益が大きかった場合も、執着しやすくなります。

それ以来、変動があまりない株だったとしても「また利益が多くなるときがくるかもしれない!」と考えてしまうからです。

結局、株価が下がってしまっても、損切りできずに利益を期待して保有し続けてしまいます。

 

このように、保有効果は株式投資の損切りに影響しています。

 

 

保有効果の事例2.一目惚れは恋愛の価値を高める

一目惚れから始まる恋愛は、恋愛感情が長続きしやすいので、それだけで価値を高めてくれます

 

例えば、ある男性が街を歩いているとき、すれ違った女性に一目惚れしたとしましょう。

 

男性は、その女性に振り向いてもらうために、お金や時間をかけてアプローチを繰り返しました。

そうすると、この繰り返しのアプローチによって、女性は「きっとこの男性は、私のことが好きなんだな」と感じるようになっていきます。

そして、めでたく男性はこの女性と付き合えることになりました!

 

男性は「たくさんのお金や時間をかけて彼女と付き合えたのだから、この恋愛はそれくらい価値が高いんだな」と思うため、長続きさせようとする心理が働きます。

女性にしても、愛されているという実感や、尽くしてくれる彼の気持ちを知っているので、関係を長続きさせたいという心理が働くのです。

 

このように、一目惚れの恋愛で保有効果が発揮されると「恋愛感情が長続きしやすく、別れにくい」ということになります。

 

 

保有効果の事例3.通販番組に学ぶマーケティング戦略

保有効果を利用したマーケティングは、通販番組を通して伝えられています。

 

テレビをつけると毎日のように「スポーツ選手も愛用しているぐっすり眠れる寝具」とか「下準備をすればあとはレンジで簡単調理」というふうに優れた商品を紹介していますよね。

 

商品のメリットと金額が伝えられたあと「今なら1万円お得です!」と続いて「ご満足いただけない場合は、使用後でも返金保証が付いてます!」という販売文句が伝えられます。

何も知らない消費者からすると「そんなに安くて、返金保証も付いているなら試してみたいな!」となるわけですね。

 

手にしたものは、その時点で価値を感じているので、本当に粗末でいらないと感じない限り、返品しようとはなりません。

これが、保有効果を利用した通販番組のマーケティング戦略になります。

 

 

保有効果の事例4.ゲームは止めにくいように作られている

保有効果は、楽しいゲームを止めにくいように仕掛けられています。

プレイヤーが飽きてしまうと、もう遊んでくれなくなるからです。

 

今まではシングルプレイで進めて、クリアしたら終わりというゲームが多かったですよね。

しかし、最近はクリアした後もオンライン接続によるマルチプレイで、たくさんの人と一緒に遊ぶことができたり、アップデートによる追加コンテンツで終わりが見えないゲームが存在しています。

 

特にスマホゲームに多い、課金ガチャによるアイテム集めは「実際にお金が掛かっているので、途中で止めにくい」要素のひとつになっています。

 

このように、止められないゲームは簡単に飽きたりプレイヤーが減りにくいようにして、保有効果を発動させているんですよ。

 

 

 

セイラー教授の本で行動経済学の知識を深めよう!

本を開く女性

保有効果を提唱したシカゴ大学の教授でもある「リチャード・セイラー氏の著書」で、行動経済学をより深く学ぶことができます。

そこで、セイラー教授が書いた行動経済学の本を3つ紹介しますね。

  1. 市場と感情の経済学
  2. 実践 行動経済学
  3. 行動経済学の逆襲

 

セイラー教授の本1.『市場と感情の経済学』で人間心理の本性を学ぼう!

『市場と感情の経済学』は、現代にも存在する「ギャンブルなどの人間の利害心理が交差する市場」を例にしながら、経済学の視点で謎を解明していくという内容です。

 

市場と感情の経済学

市場と感情の経済学の本

 

例えば、下記のような謎の答えが書かれています。

  • 人が合理的な行動をとるのに、例外は存在するのか
  • 人が協力したいと思えるのはいつどんな理由からか
  • 職種が同じなのに給料に差が出るのはなぜか
  • 手放すものは得るものよりも価値がある理由
  • ギャンブル市場における効率性と合理性

これらの謎を解明していくと同時に、人間心理の本性を経済学に取り入れることが、どれほど重要なのかを学ぶことができますよ!

 

また『市場と感情の経済学』は、1998年に日本語版で発売されたものでありながら、20年後の現代の人間心理にも当てはまるといえるほど、核心をついている本です!

注釈や引用文献もしっかり書かれているので、経済学に親しみがない方にオススメです。

 

ちなみに『市場と感情の経済学』の改題新版としてセイラー教授の行動経済学入門が2007年に発売されています。

しかし、こちらは注釈や引用文献は割愛されていて説明も難しくなっているので、経済学の本を読み慣れている方にオススメです。

 

 

セイラー教授の本2.『実践 行動経済学』で選択を誤ってしまう心理を学ぼう!

『実践 行動経済学』を読むと、人が選択を誤ってしまう心理を学ぶことができます!

また、この本は「使える行動経済学として全米でベストセラー」になっています。

 

実践 行動経済学

実践行動経済学の本

 

僕たち人間は、日常生活を送る中で「選択を誤って後悔してしまう」ことがよくありますよね。

なぜなら、人が習慣化した心理バイアスにハマりやすいからです。

 

『実践 行動経済学』では「人がどんなときに選択を誤ってしまうのか」や「意思決定力を問わない貯蓄術や投資方法」を解説しています。

また、教育や健康など身近な例が挙げられているので、日常生活の中で、どれくらい行動経済学が使われているのかを想像しながら読むと楽しく読めますよ。

 

『実践 行動経済学』を読み終わる頃には、読む前とは視点が変わって見えるので、その変化を楽しんだり、マーケティングに活用することができます!

「日常と行動経済学の関係性」を学ぶなら欠かせない本です。

 

 

セイラー教授の本3.『行動経済学の逆襲』はセイラー教授と行動経済学が確立するまでの歩み

『行動経済学の逆襲』は、セイラー教授が行動経済学を誕生させてから、様々な困難を経てどのように現在までたどり着いたのかをまとめた自伝です。

 

行動経済学の逆襲

行動経済学の逆襲の本

 

行動経済学の始まりは、セイラー教授が1970年に純粋に自分の利益だけを考えて合理的に判断し、冷徹に行動する人を意味する「エコン」という経済学に疑問を抱いたのがきっかけです。

そこから「自制心」の問題に向き合ったり、プロスペクト理論を展開したダニエル・カーネマンの研究室に入り浸ったりして行動経済学の研究を続けます。

そしてシカゴ大学の教授になり「意思決定をちょっと後押しした方が、人の行動を変え良い結果に繋がる」という結論にたどり着き現在に至りました。

 

『行動経済学の逆襲』は、難しい専門用語も出てきますが、誕生から分かりやすく解説してくれているので「行動経済学の基本的な考え方」からしっかり学べます。

セイラー教授がどんな困難を経て行動経済学を発展させてきたのか、気になった方はぜひ読んでみてください!

彼自身が経験を交えてユーモラスに書いているので、初心者でも飽きることなく読める1冊ですよ。

 

 

以上、セイラー教授の著書を3つ紹介してきました。

行動経済学に関連する本は、初歩的なものから専門的なものまで数えきれないほど存在します。

たくさんある中で、どれから読めばいいか悩んでいるかもしれませんね。

悩んだ時は、行動経済学の第一人者である「セイラー教授」が分かりやすく説明している本を手に取りましょう!

 

 

 

【まとめ】保有効果を恋愛やビジネスに活用しよう!

寝転ぶ笑顔の女性

ここまで、保有効果の意味や事例を解説してきましたが、いかがでしたか?

 

おさらいすると、保有効果は「自分の所有物になったものに対して、高い価値を感じて手放せなくなってしまう心理」でしたね。

そして、株式投資だけでなく、恋愛やマーケティングにも影響されやすいことが分かりました。

 

これまで損切りできなかった保有株や、古くなった必要ない物など、損失になりそうなものは、執着せずに早く捨てましょう!

また、物を買うときも、保有効果を思い出して販売文句に流されずに、本当に必要かどうかを考えて購入するようにしましょう。

 

 

今回解説した「保有効果」を、あなたのビジネスやマーケティングに活用しましょう!

そのためには、知識をお金に変えるための「実践的なノウハウ」も学ぶ必要があります。

 

このノウハウを早い段階で習得して活用すれば「損切りしないまま持っていた株を早い段階で手放すことができて、損失を防ぐことができた!」とか「起業してマーケティングを考えるときに、学んだ心理学を使って利益をだすことができた!」といったことも難しくありません。

 

マナレンでは、知識の提供からさらに踏み込んで、今回解説した保有効果などの行動経済学の知識を「お金に変える方法」も紹介しています。

どんなノウハウなのか気になったり、本当にお金に結びつくのか不安というなら、【完全無料】知識をお金に変えるメール講座の記事を一度読んでみてください!

 

僕がセールスプロモーションや投資で利益を上げられたのは、学生時代の勉強で培った知識のおかげです。

メール講座では、僕自身が「保有効果」のような知識を活用して、それらを利益に繋げた方法を紹介しています。

 

保有効果の心理にハマって手放せないものに投資する前に、知識をお金に変える方法を学んで、保有したままでも利益になるものに投資しましょう!

あなたの知識は、手放さずに保有してくださいね。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

この知識をお金に化けさせるには??

当サイト「マナレン」では、サイトでは学問的な「知識」をメインにお伝えして、こちらの「【完全無料】知識をお金に変えるメール講座」では「実践的なノウハウ」をお伝えするという分け方をしていますので、どちらも読んでもらえると嬉しいです。


このサイトが扱ってる内容はあんまりメジャーな内容ではないので、この文章を読んでいるということは、向上心が高くて勉強も頑張っている人なのだと思います。(たぶん)

是非とも「知識」と「実践」の両輪で、豊かな人生にしていきましょう!


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