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経済学の錬金術

損失回避性の意味とは?行動経済学の事例をビジネスに活用しよう!

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【この記事を書いた人】マナブ
大学時代は引きこもって学問書を読み漁る、いわゆる頭デッカチ。 就活で50社以上に断られるも、現在はセールスプロモーター兼投資家として活動。 真面目に勉強している人が報われる社会を作るため、学問の知識をお金に変えるノウハウをメルマガで無料公開している。

今回は、「損失回避性」の意味と事例を、ビジネスや投資に活用する方法を解説します。

 

こんにちは、マナブです。

 

ほとんどの人は、利益から得られる満足感に比べて、同じ金額の損失による苦痛の方が大きいと感じます。

例えば、AとBのビジネスに投資したところ「Aは5万円の利益」が出て「Bは5万円の損失」になったとしましょう。

 

Aの場合は「5万円儲かった!」という満足感が働き、もっと利益を増やそうとそのまま投資を続けます。

しかし、この満足感というのは、使えるお金が増えただけなので、持続するものではありません。

 

一方で、Bの場合は「5万円損した!」という負の心理が働きます。

そして、これ以上損失になるのは避けたいという恐怖心や苦痛を感じて、投資するのを止めようとします。

また「お金を失ったときの感情」というのは、金額が大きいほど長期間引きずってしまうものです。

 

このことから、人間は損得の金額が同じでも「利益による満足感」より「損失による苦痛」の方が大きく感じているといえます。

 

損失回避性とは、このような利益よりも損失を大きく評価する人間心理」のことです。

 

投資をするにあたって、利益は欲しいところですが、同時に損したくないという心理も働くので、損失を恐れる投資家ほど不利になるでしょう。

そこで、ビジネスや投資をする際に、損しそうな時は「損切り」できるように、損失回避性を活用していく必要があります。

 

実際に損失回避性は、下記のようにビジネスや投資などに活用することができます。

  • 損切りしにくい株を、売却できるようになる
  • 経営が下手で売れ残っていた商品が、続々と売れるようになる
  • 恋人に費やしてきたお金や時間に未練を感じずに、別れられるようになる

損失回避性を活用すれば、損失を恐れてさらに損を招くことがなくなるため、ビジネスや投資で成功できる可能性が広がります。

 

この記事を最後まで読むと「損失回避性による損を恐れてしまう心理」を理解することができますよ!

しっかり学んで、あなたのビジネスや投資に活用していきましょう!

 

 

 

損失回避性とは?投資家も重視する行動経済学を解説

手の平に乗せられたコイン

損失回避性(英語ではLoss avoidance)は、先述したとおり「利益よりも損失を大きく評価する人間心理」を意味しています。

これは、特に投資家の人にとって重要なバイアスになります。

株式投資をしていて、損切りしたほうが良いときに損失を恐れて売却しないと、さらなる損失を招く可能性があるからです。

 

また、損失回避性に陥りやすいのは、投資家だけではありません。

買い物好きな消費者は、特売やセールといった言葉に弱いので、少しでも安く買おうとしますよね。

例えば、定価5000円で売られている商品が、特売やセールによって3000円に値下がりしていると「いつもより2000円も安くてお得!」と嬉しくなりますよね。

さらに「待っていればもっと安くなるかもしれないから、まだ買わないでおこうかな」という心理が働きます。

 

しかし、セールがいつの間にか終わって、5000円に戻されていると知ったとき「やっぱりあのとき買っておけば良かった。もう少し下がるかと思ったのに!」と悲しくなりますよね。

そして「次からは損する前に買うようにしよう」という損失を回避しようとする心理が働きます。

 

このように損失回避性は「安いという利益」よりも「高いという損失」の心理が強く影響されるため、消費者も損失回避性バイアスに陥りやすいのです。

 

 

プロスペクト理論に学ぶ損失回避性バイアスの実験

行動経済学者のダニエル・カーネマン氏が展開したプロスペクト理論(選択の結果から得られる利益もしくは被る損害を目の前にした状況において、人がどのような選択をするのか)の実験によって、損失回避性バイアスが実証されました。

 

プロスペクト理論の実験は、スタンフォード大学の心理学者であるウォルター・ミシェル氏が行った「マシュマロ実験」の手法が元になっています。

プロスペクト理論の実験を紹介する前に「マシュマロ実験」について簡単に説明しておきますね。

【マシュマロ実験とは?】

マシュマロ実験は、子どもの頃の自制心と将来の社会的成果の関連性を調査したものです。

心理学者であるウォルター・ミシェル氏が、スタンフォード大学の付属幼稚園に通う4歳の子ども186人を対象に実施しました。

 

まず、子どもをマシュマロが1つだけ置かれたテーブルと椅子のある部屋に入らせます。

そして、ミシェルは「さあ、椅子に座って。目の前のマシュマロは君にあげるけど、私が戻ってくるまでの15分間に食べるのを我慢したら、もう1個あげる。もし、食べてしまったら2つ目はあげないよ!」と言って部屋から出て行きました。

 

隠しカメラの映像によると「我慢できた子どもは、マシュマロから注意をそらそうとする」ことと「マシュマロを見つめたり触ったりした子どもは、我慢できずに食べてしまう」ことが明らかになりました。

 

また、ミシェルが、マシュマロ実験に参加した子どもたちが成長した頃に追跡調査を行った結果、4歳のときの決断が引き継がれて「マシュマロを食べた子どもよりも、食べなかった子どもの方が学業成績が良い」ということがわかったのです。

さらに年数が経過した頃に追跡調査を行った結果「この傾向が人生の半ばまで続いている」ことが判明しました。

 

マシュマロ実験からは、4歳の子どもでもマシュマロがもうひとつ欲しくて(損したくないから)我慢しようという心理が働いていることが分かりますよね。

このマシュマロ実験を、カーネマン氏がプロスペクト理論の実験に応用したことによって「損失回避性バイアス」が発見されたのです。

その応用された実験というのが、これから説明する「一つだけの質問による心理学」といわれる手法になります。

 

例えば、以下のような質問があるとします。

 

質問1:目の前に下の2つの条件がある場合、どちらを選びますか?

  1. 確実に10万円もらえる
  2. じゃんけんをして勝ったら20万円もらえるが、負けたら何ももらえない

上記の場合なら、1番の「確実に10万円もらえる方」を選択しますよね。

なぜなら、2番は「20万円」と金額は大きいけれど確実にもらえるわけではないので、失ってしまうかもしれないという恐怖を回避するためです。

20万円を失うかもしれないなら、10万円でも確実に手に入れたいですよね。

 

 

質問2:目の前に下の2つの条件がある場合、どちらを選びますか?

  1. 絶対に3万円を払わなければならない
  2. じゃんけんをして負けたら3万円を払わなければならないが、勝ったら払わなくて良い

質問1では「手に入るかもしれない場合」でしたが、質問2は「払わなければいけない場合」です。

きっと、2番の「勝ったら払わなくて良い方」を選択しましたよね。

なぜなら1番の「絶対に3万円払わなければいけない方」が損なので、それを回避しようとする心理が働くからです。

どのみち払うなら、払わなくてもいいほうに賭けてじゃんけんに挑もうとします。

 

このように、プロスペクト理論の手法からも、利益を目の前にすると「手に入らないというリスクの回避」を優先しますが、損失を目の前にすると「損自体を回避しようとする」傾向があるということが実証されました。

そして、こうした行動の変化を「損失回避性バイアス」というようになったのです。

 

 

保有効果は持っているものを失う恐怖

所有したものに高い価値を感じて、手放すことに恐怖を感じる「保有効果」という行動経済学があります。

損したくないという意味では「保有効果」と「損失回避性」は、同じような意味になるので混同しやすいです。

 

例えば、骨董品を集めることが趣味という人がいますよね。

特に用途があるわけではないのに、江戸時代に作られた茶器や掛け軸を高額で買ったりしています。

家族が「そんなものにお金を使うなんてもったいない!」と言っても、本人にとっては持っているだけで価値があるので、どんなに高額査定でも絶対に手放そうとはしません。

 

これと同じで「ブランド品」においても売値が高く手が届きにくいので、持っているだけで価値を感じやすく手放しにくいものになります。

また「記念日にもらったプレゼント」は、たとえ安いものでも大切にしますよね。

これらの物が傷んでボロボロになっても、愛着が湧いているほどなかなか手放せないのです。

 

このように、価値あるものを手放せない心理が保有効果になります。

保有効果について書いた記事がありますので、詳しくは保有効果の意味と事例を解説!恋愛やビジネスへの活用方法とは?の記事を損失回避性と合わせてご覧ください!

 

 

 

損失回避性の投資リスクが分かる3つの事例

万札画像

損失回避性バイアスが起きたときの事例を3つ紹介します。

投資の際にどんなリスクがあるのかを見ていきましょう。

  1. 株式投資で損切りを遅らせてしまうリスク
  2. マーケティング戦略が消費者に与えるリスク
  3. お金をかけるほど高まる恋愛のリスク

 

 

損失回避性の事例1.株式投資で損切りを遅らせてしまうリスク

株式投資をしている投資家は、損失回避性の影響を受けて損切りを遅らせてしまうリスクがあります。

 

例えば、株価100円の株に投資したとしましょう。

始めは30円増の130円を利食い、30円減の70円を損切りすることに決めました。

 

あるとき、株価を見てみると100円だった株が、120円に上昇していました。

このとき、以下の2つの心理が働きます。

  1. さらに10円上がるのを待って、130円になるのを待つ
  2. 20円またはそれ以上に下がるかもしないので、損切りしてしまう

この場合は、どちらも20円の利益になりますよね。

ほとんどの投資家は、2番の「20円以上下がるかもしれない方」に意識が向いていますから、130円と決めていた利食いよりも低い120円で利益を確定してしまいます。

 

しかし、損失回避性バイアスのある投資家は「10円でも損したくない」という思考になっているため、ここで損切りせずに130円に上がるまで待ってしまいます。

このあとに株価が70円まで下がってしまうと「あのとき損切りしておけばよかった!」という後悔が生まれます。

 

また、最初に利益が出ていた株が一度下がってしまっても「また上がるだろう」と思ってしまうことが多いため、損切りの判断が遅れがちになります。

これが、株式投資で損切りを遅らせてしまうリスクの事例です。

 

 

損失回避性の事例2.マーケティング戦略が消費者に与えるリスク

損失回避性は、消費者に購入を促すマーケティングにも利用されています。

 

売り手側は、消費者に「買っておかないと損だ!」と思わせて、商品を購入してもらうのが狙いです。

 

例えば、コードレス掃除機を販売するとします。

以下の販売文句で売るとしたら、どちらが多く売れるでしょうか。

  1. 最新のコードレス掃除機を使えば、ストレスなく家中ピカピカになります
  2. 階段を掃除しにくいのは、コード付きの重い掃除機を使っているからです

消費者は「コードレス」というメリットよりも、「コード付きの重い掃除機を使っているから掃除しにくい」というデメリットに対して、2倍も損していると感じます。

なので、2番のような「掃除しにくい!」というデメリットを避けたい消費者に、コードレス掃除機の必要性を訴えることで多く売ることができます。

 

このように、損失回避性をマーケティング戦略に仕組むことによって、消費者に買わないリスクを伝えています。

 

 

損失回避性の事例3.お金をかけるほど高まる恋愛のリスク

恋愛においては、付き合いが長いほど「たくさんお金や時間をかける」ので別れにくくなってしまうリスクがあります。

 

例えば、恋人と食事に行ったり旅行に行くと、お金はもちろん時間も使いますよね。

付き合いが長いほど積み重なっていくので、その分どんどん膨らんでいきます。

また、いずれ結婚するとなると、さらに費用もかさみますよね。

 

恋人と別れようかと考えている場合は、以下の2つの心理状態になります。

  1. 恋人と一緒にいられるが、その分お金や時間がかかる
  2. 恋人を失い、それまでに費やしてきたお金や時間も損失に変わる

恋愛で損失回避性が働くと「今までこんなにお金や時間をかけてきたんだから、今さら別れにくい」という心理状態になります。

そして「別れてしまって、これまでにかけてきた時間やお金が一気に損失になるくらいなら、もう少しだけ付き合ってから考えようかな」となります。

 

このままの心理状態になっている限り、恋愛の損失回避性バイアスから逃れることはできません。

恋人への恋愛感情が薄くなっているのなら、お金や時間を費やす方が損失なので、別れてしまった方が早いのです!

 

このように恋愛においても、損失回避性のリスクがあります。

 

 

 

【損失回避性の本】行動経済学の観点から人間心理の特性を学ぼう

本を読む男性

『「損」を恐れるから失敗する』という本で、行動経済学の観点から損失回避性バイアスを学ぶことができます。

 

この本を読めば「人間の損得の反応において、人がどのように判断したり意思決定を下して行動していくのか」ほか、下記のようなことを学ぶことができます。

  • どんな人が損を恐れて失敗してしまうのか
  • 損してしまう人たちはどのような行動原理が働いているのか
  • ビジネスに利用するにはどうすればいいのか
  • 日常生活に生かして得するにはどうすればいいのか
  • 判断ミスを防ぐにはどうすればいいのか

そして「損を恐れなければ、意思決定における判断ミスはしなくなる!」と断言する著者が、損失回避性を仕事やお金などの人生に役立てる考え方も書いています。

 

行動経済学に関連する本はたくさん売られていますが、損失回避性に特化していて分かりやすく説明されている本はありません。

損失回避性について基本的なことから学ぶなら、まずはこの本を手に取ってくださいね。

 

「損」を恐れるから失敗する

損失回避性の本

 

 

 

【まとめ】損失回避性の事例をビジネスや投資に活用しよう!

ベンチに置かれた招き猫

ここまで、損失回避性について意味や事例を解説してきましたが、いかがでしたか?

 

損失回避性は利益よりも損失を大きく評価する人間心理」のことでしたね。

そして、損切りしにくい株式投資やマーケティング戦略に加えて、恋愛にも影響を与えていることが分かりました。

 

あなたが株式投資をしていたり、経営においてマーケティング戦略を必要とするなら、損失回避性を上手く利用してみてください。

また、恋人と別れにくくて悩んでいるなら、お金や時間も大切ですが、恋人に対する気持ちを優先してくださいね!

 

損するかもしれない状況を避けようとしているときは「損失回避性バイアス」が働いていることを思い出してください!

そして、損失回避性をビジネスや投資で成功する可能性を広げるために活用しましょう!

 

 

この記事を読まれたあなたは、損失回避性について知ると同時に、損失を回避する方法も学びました。

 

ですが、損失回避性をあなたのビジネスや投資に活用するには、知識だけでは何も変わりません!

知識を活用するための「実践的なノウハウ」も学ぶ必要があります。

 

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損失回避性バイアスに惑わされて、損切りできない株やビジネスに投資するまえに、利食いできる株や黒字ビジネスに投資していきましょう!

あなたが学んだ知識を「損失」にはさせません!

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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このサイトが扱ってる内容はあんまりメジャーな内容ではないので、この文章を読んでいるということは、向上心が高くて勉強も頑張っている人なのだと思います。(たぶん)

是非とも「知識」と「実践」の両輪で、豊かな人生にしていきましょう!


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