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経済学の錬金術

サンクコスト効果とは?行動経済学の投資における意味や具体例を解説

投稿日:

【この記事を書いた人】マナブ
大学時代は引きこもって学問書を読み漁る、いわゆる頭デッカチ。 就活で50社以上に断られるも、現在はセールスプロモーター兼投資家として活動。 真面目に勉強している人が報われる社会を作るため、学問の知識をお金に変えるノウハウをメルマガで無料公開している。

今回は、「サンクコスト効果」の意味や投資における具体例を分かりやすく解説します。

 

こんにちは。マナブです。

 

利益を見込んだ事業や投資行為にお金や時間を費やしたのに、途中で回収できないと知ったら、あなたはその時点で投資をやめられますか?

 

行動経済学では「投資を続けても回収できないと判明した場合に、それまでのお金や時間を惜しんで投資行為を止めることができない状態」になる「サンクコスト効果」があります。

例えば「株式投資」や「企業の新規プロジェクト」、「政府の公共事業」などの経済活動を継続するか、中止するかを判断する際に発揮されます。

 

たくさん投資している人ほど判断力が鈍っているため「サンクコスト効果」の状態に陥りやすく、損になると分かっていても投資行為を続けてしまいます。

そこで、これから投資しようとするお金が「サンクコスト(埋没費用)」にならないように、対策をする必要があります。

 

この記事を読めば「サンクコスト効果」の意味だけでなく、下記のことも分かります。

  • サンクコスト効果の投資例
  • 投資したお金がサンクコストにならないための対策
  • サンクコストに利用されない時間術が身につく本

この記事でサンクコスト効果を学べば、回収できないものに投資することがなくなりますよ。

経済学の観点からサンクコスト効果を理解して、回収できる投資をしていきましょう。

 

 

 

目 次

回収できない投資費用!サンクコスト効果とは?

水没するスマホ

サンクコスト効果とは、先述したとおり「投資で費やしたお金や時間を取り戻せないと分かっても、それまでの投資を惜しんで止めることができない」ことを意味します。

 

サンクコストを英語で書くと「Sunk Cost」となり、日本語では「埋没費用」と訳されます。

そして「Sunkは沈む」、「Costはお金や時間、労力」を意味することから、すでに投資したあとに、その経済行為を途中で「中止」「撤退」「白紙」などの意思決定をしても回収できないお金や時間、労力であるといえます

 

サンクコスト効果は、例えばある事業に利益を見込んで起業しようとするとき、多額のお金や時間を投資する必要がありますよね。

さらに労力が必要な場合は人を雇ったり、研究開発のための費用もかかってきます。

 

結果、起業して1年経過したにもかかわらず、利益どころか撤退を余儀なくされるほど落ち込んでしまったとします。

このときサンクコスト効果が働くと「ここまでに、お金や時間をたくさんかけたのだから、せめて初期投資くらいは回収したい」とか「あと1年続けたら黒字になるかもしれない」と本当は回収できないと分かっていても、それまでの投資を惜しんで投資行為を続けてしまいます。

 

このように、投資を続けても取り戻せないとわかっているものにお金や時間をさらに費やすのは、損失を増やすだけなので大変危険です。

 

 

 

サンクコスト効果は旅客機コンコルドの開発と失敗が由来

着陸前の飛行機

サンクコスト効果の由来は、旅客機「コンコルド」の開発中に起きた失敗から学ぶことができます。

 

1962年にイギリスとフランスで共同開発された超音速旅客機「コンコルド」は、開発当初は注文が殺到していましたが、時代の変化とともに需要が減っていきキャンセルが相次ぎました。

気付いたときには赤字になっていましたが、これまでに費やしたお金や時間、労力がもったいないことや、責任問題の恐れからコンコルドの開発を続けたのです。

赤字のまま開発を続けたので、それまでの多額の投資は戻ってくることはありませんでした。

 

このコンコルドの開発例のように、お金や労力を惜しんで投資を続けてしまうような経済行為バイアスのことを「サンクコストの呪縛」や「サンクコストの誤り」といいます。

 

また、経済学では「サンクコスト効果」と呼ばれていますが、心理学では「コンコルド効果」と呼ばれています。

このコンコルド効果の意味や具体例について、詳しくはコンコルド効果とは?恋愛やギャンブルにおける具体例と対策を解説の記事に書いてありますので、サンクコスト効果と合わせてご覧ください!

サンクコスト効果とよく似ていますが、心理学的な観点から見てみると違いがわかってきますよ。

 

 

 

埋没費用との違いは?サンクコストに関連する3つの費用

文房具と電卓

サンクコスト(埋没費用)と関連のある3つの費用の意味と、違いを簡単に紹介します。

それぞれ、どんな違いがあるのか見てみてください!

  1. 機会費用
  2. 固定費用
  3. 可変費用

 

サンクコスト効果の関連費用1.機会費用は時間による利益の損失

機会費用(オポチュニティーコスト)「対象のことに時間を費やすと、他のことに費やす時間がどれだけ犠牲になるのか」ということを計算したものです。

言い換えれば「ひとつのことをすると、他のことをするチャンスがなくなってしまう」というような「時間による利益の損失費用」を意味します。

 

例えば、高校を卒業したあと大学に進学した場合、4年間好きなことを勉強できますが、学費がかかるだけで収入はありません。

しかし、もしも大学に進学せずに就職して会社で過ごしていれば、毎月収入が得られたはずです。

この得られた利益の誤差「1ヶ月×4年間の収入」のことを機会費用といいます。

 

また、株式投資で30万円の利益が出たけれど、もしも別の方法だったら50万円の利益が出たかもしれないという場合は、差額の20万円が機会費用になります。

サンクコストは戻ることのない費用ですが、機会費用は得られなかった利益の差であるという違いが分かりますね。

 

 

サンクコスト効果の関連費用2.固定費用は生産量の増減に関係なく発生する一定の損失

固定費用は、資産やサービスの生産量に関わらず、支払わなければならない一定の費用のことを意味します。

 

例えば、ある製品を生産するための工場として、土地を借りたとしましょう。

借りている期間は、貸してくれている相手に契約で定められた分の土地代を支払う必要がありますよね。

ほかにも人を雇うとその期間の人件費や、工場設備を維持するための費用などもかかってきます。

 

このように、生産量や売上高の変動に関係なく毎期支払う「一定の損失」が固定費用になります。

 

 

サンクコスト効果の関連費用3.可変費用は生産量の増減に伴って変動する損失

可変費用(変動費)は、工場設備を一定としたとき、生産量や売上高とともに変化する費用を意味します。

 

例えば、工場の土地代や維持費などはほとんど一定ですが、生産量や売上高は時期によって変動があります。

生産量や売上高が増加すれば、それだけ生産するための労力や費用もかかってきます。

逆に、生産量や売上高が減れば、その分コストも減りますよね。

こうなると、取引先などに支払わなければないらない費用も変わってきます。

 

埋没費用とは違い、可変費用(変動費)は生産量や売上高の変動に伴って支払う費用なのです。

 

 

 

意思決定に影響する!サンクコスト効果に関連する4つの行動心理

ハートの風船を持つ女性

サンクコスト効果は意思決定に大きな影響を与えていますが、ほかにも意思決定に関わる行動心理が4つあるので紹介しますね。

サンクコスト効果との違いを把握しておきましょう。

  1. プロスペクト理論
  2. 同調効果
  3. 現状維持バイアス
  4. 認知的不協和

 

サンクコスト効果の関連心理1.プロスペクト理論は意思決定の選択モデル

プロスペクト理論は、選択の結果から得られる利益もしくは損失の確率をわかっている状況で、人がどのように選択をするかという意思決定モデルです。

 

 例えば、「今すぐ1000円もらえる」という選択と「コインを投げて表が出れば3000円もらえるが、裏なら1000円払わなければならない」という選択肢を人に選んでもらうとしたら、どちらを選択するのかということです。

この場合、ほとんどの人が本当は3000円欲しいけれど、もしも1000円払うとなると損なので「確実に1000円もらえる方」を選びます。

 

この2つの選択肢から、人は損失を目の前にすると失ってしまうかもしれないという損失を恐れて回避しようとする心理(損失回避性バイアス)が働いて、意思決定に影響を与えているということが分かります。

損失回避性について書いた記事がありますので、詳しくは損失回避性の意味とは?行動経済学の事例をビジネスに活用しよう!の記事をサンクコスト効果と合わせてご覧ください! 

 

 

サンクコスト効果の関連心理2.同調効果は全会一致の集団心理現象

同調効果は社会心理学のひとつで、集団の結束を維持しようとするものです。

 

例えば、最近はカラフルな髪色の人が多くなりましたが、1990年代までは黒髪を染めることは避けられていました。

けれど、人気アイドルやモデルが髪色を明るくすると、それが流行の発端となって一斉に染め出しました。

そして「黒髪の人に対して髪色を明るくしないのはおかしいから、今すぐ染めたほうがいい」というふうに勧めることが現象化したのです。

 

また、会議などの話し合いになったとき、反対意見ではなく周囲の賛成意見を補強する主張だけが歓迎されますよね。

反対する人には論理ではなく個人攻撃で反論して、その圧力で沈黙を強制させます。

たとえ、自分の中で反対意見があったとしても、周囲を見渡して誰も反対していないようなら、空気を読んで主張を控えようとします。

 

同調効果は、このような全会一致の同調現象によって、全員が賛成または反対しているのです。

 

 

サンクコスト効果の関連心理3.現状維持バイアスは変化を好まない人間心理

現状維持バイアスは、できるだけ今の状態を維持しようとする人間心理です。

ほとんどの人は変化することを恐れるので、現状を変えざるを得ない状況にならない限り、未体験のことを受け入れようとしません。

 

例えば、2年間で契約している携帯電話の場合、新しい機種が出るたびに変えようとはしません。

使っている最中に不具合が生じたり、使い心地が悪いなどという問題がない限りは、支払いが残っていたりすると変えにくいですよね。

これは、現在使っているものに満足しているからということもありますが、変化を起こしてなにか問題が起きるのが嫌だからでもあります。

 

このように、変化を受け入れようとしない心理が現状維持バイアスになります。

 

 

サンクコスト効果の関連心理4.認知的不協和は矛盾する認知に不快感を覚える社会心理

認知的不協和とは、自分の信念や行動基準と矛盾した「新たな事実」を知ったとき、不快感を覚える社会心理学のひとつです。

提唱者の「レオン・フェスティンガー」は、人がこの不快感を解消するために自分の行動や態度を変えるとしています。

 

イソップ物語の「キツネとすっぱいブドウ」がいい例ですね。

ある日、キツネが高い木に、たわわに実っている美味しそうなブドウを見つけて、食べようと跳び上がりますが、どのブドウも高いところに実っているため、何度挑戦しても届きませんでした。

キツネは手に入らない怒りと悔しさによって「どうせこのブドウは、酸っぱくてまずいに違いない。誰が食べてやるものか」という捨て台詞を残して去って行くという物語です。

 

このキツネとブドウの話から、本当は手に入れたいのに努力しても手が届かないと分かると、その対象を「価値がない」とか「自分にはふさわしくない」ものと見て諦めることが分かりますよね。

僕たち人間でいうと、地位や名誉など簡単に手に入らないものが対象になります。

 

冷静に見ると負け惜しみかもしれませんが、不快感に押しつぶされないように自分の矛盾を正常に保つ方法としては「認知的不協和」も必要なことです。

 

 

 

事業経営や株式投資にひそむサンクコスト効果の6つの具体例

万札画像

サンクコスト効果は、事業経営や株式投資などの投資に影響を与えています。

どんな影響を与えているのか具体例を6つに分けて紹介します。

これから事業経営や投資を始める方は、ぜひ読んでください!

  1. 株式投資
  2. 不動産投資
  3. 起業
  4. 事業経営
  5. 新規参入企業の2つの障壁
  6. 公共事業

 

経営や投資の具体例1.投資分を回収するために保有し続ける株

株で投資金を回収できないとサンクコスト効果が働いて、その資金を回収するまで株を保有し続けます。

 

例えば、利益を見込んで投資していた会社の業績が悪化して、株の価値が下落したとしましょう。

投資し始めた頃は「業績が良くなる」という予想をしていたのですが、結果が違ったので損失を増やさないために、本来はここで手放すべきですよね。

それにも関わらず「資金がもったいないから」という理由で、その株を損切りせずに保有し続けるのです。

 

このような株を手放せずに保有し続けると、ちょっとで済んだ損失がいつの間にか大きくなったり、損切りできずに持ち続けてしまう「塩漬け株」になってしまいます。

価値が上がった株は手放しやすいのに、下がった株はサンクコスト効果によって「上昇するまで待とう」という心理に陥ってしまいます。

 

 

経営や投資の具体例2.価値が上がりにくい不動産投資

不動産投資におけるサンクコスト効果は、勧められて土地や物件を購入したけれど、思ったように利益が上がらないという場合です。

 

例えば、手が届きやすい物件だと「立地条件が悪かったり、築年数が経過して古くなっている」場合がほとんどですよね。

このような物件だと、入居者が集まりにくく空き室も埋まらないので、家賃収入が少ないままです。

そこで、収入を上げるために「家賃を下げたり、改築をして空き室対策」をしますよね。

ですが、それでも人が入らないとどうしようもできず、予想していた収益より損失が大きくなるだけです。

 

特に不動産投資を始めたばかりなら、損失を膨らませないために、そんな物件は早々に手放してしまうのが良いでしょう。

しかし、サンクコスト効果に陥ってしまうと、土地や物件の価値が下がってしまっても手放せなくなってしまうのです。

 

 

経営や投資の具体例3.投資額の回収が見込めない起業

利益を見込んで起業したのに、サンクコスト効果が働いて予想していた利益を回収ができなかった場合です。

 

例えば、あるビジネスを始めるために100万円を投資して起業したとします。

最初はうまくいっていましたが、あるときから売上が落ち込んでいき、ついに撤退に追い込まれるまでになってしまいました。

 

この場合、すぐに撤退すれば損失は大きくなりませんが、その損失に固執して「初期投資分だけでも回収しよう」とするとサンクコストは膨らむだけです。

設備投資や人件費などの必要なお金だけでなく、それまでに費やした時間ももったいないと感じているからですね。

 

このように起業に投資してみたけれど、見込んだ利益を回収できない場合にも、サンクコスト効果が働くので注意が必要です。

 

 

経営や投資の具体例4.赤字でも追加投資を続ける事業経営

事業経営で追加投資をする際、利益に繋げられないとサンクコスト効果の影響で赤字が続いてしまいます。

 

まさに「サンクコスト効果の由来」でもお伝えした高性能旅客機「コンコルド」の商業的失敗が、これにあたります。

 この「コンコルド」という高性能旅客機は、開発当初は人気が高く注文が殺到していたので、赤字は考えられないほど利益が出ていました。

 

しかし、時代の変化によって「大型旅客機」に需要が傾いていったので、注文のキャンセルが相次いだのです。

開発途中で赤字になっていることに気が付きましたが、それまでに費やしたお金や時間、労力がもったいないことや責任問題の不安からコンコルドの開発を続けました。

そして、赤字のままコンコルドの開発に追加投資を行ったので、それまで投資したものは戻ることはありませんでした。

 

経営者が赤字に気づいた時点で開発対象を「大型旅客機」に変えていれば、黒字に戻っていたかもしれません。

しかし、今の需要のまま頑張ろうとしたり、赤字になった現実を受け入れようとしないまま追加投資をしてしまうと、さらに赤字が続いてしまいます。

赤字に差し掛かって失敗する前に気付くことができれば最善ですが、途中で赤字になっていることに気付いた場合は早急に変化を起こす必要があります!

 

 

経営や投資の具体例5.参入企業の2つの障壁

雪山を眺める女性

既存の市場に新たに参入しようとする企業の「障壁」といわれるものが下記の2つになります。

  1. 参入障壁
  2. 撤退障壁

それぞれがどんな障壁でどんな影響を与えるのか、事業経営に必要な知識をここで理解しておきましょう!

 

 

経営や投資の具体例5-1.新規参入企業の参入障壁

参入障壁とは、すでにある市場において新たに加わろうとする企業の負担を、先に参入している企業は負う必要のない費用のことです。

参入障壁が起きるのは、既存企業よりも、これから参入しようとする企業の方がサンクコストが発生しやすいからです。

 

参入障壁が起きてしまう要因は以下の5つになります。

  1. 制度的な障壁(事業開始時の免許や届出、許認可といった法的な規制)
  2. 大規模設備と経済規模による障壁(大規模な設備があると、それに伴って生産量やコストも大きくなる)
  3. コスト優位性による障壁(優れた技術的知識や経験、材料の調達先確保、流通網や販売網の囲い込みにおいて、既存企業はコスト面で優位である)
  4. 差別的優位性による障壁(消費者は代替となる他社商品があっても、自社の商品を買い続けるよう既存企業はブランド・ロイヤルティを確立している)
  5. 資金調達に関する障壁(銀行が新規参入企業に融資しようとする際、その参入企業がよく知られていないという理由などから融資を制限する可能性がある)

これらの参入障壁が大きな業界は参入しにくいため競争が起こりにくいですが、小さい業界は新規参入が盛んになるので競争が激化してサンクコストも発生しやすくなります。

 

 

経営や投資の具体例5-2.参入企業の撤退障壁

撤退障壁は、企業が経営している事業から撤退しようとするときに起きる要因のことをいいます。

 

例えば、ミネラルウォーターを販売している会社を経営しているとしましょう。

始めたころは売上が右肩上がりだったのに、最近は下がっていくばかりで赤字になっていきました。

そこで経営者は赤字が続くと、この事業から撤退を考えます。

 

けれど、従業員は一生懸命に営業やミネラルウォーターの配送を頑張ってくれているし、取引先の信用もまだ厚い状態です。

なにより消費者は「安心して飲むことができる美味しい天然水」を求めているので、なくなると困るという声も多いのです。

 

こうなると赤字続きで、今すぐ撤退するにしてもハードルが高くて止めにくいですよね。

もちろん撤退となると、従業員や取引先、消費者からの信用はなくなり、投資してきたお金や時間を回収することができなくなります。

しかし、そのまま撤退の決断を遅らせて事業経営を続けると、サンクコストも膨らんでいきます。

 

これが参入企業が撤退を考えたときに起きる撤退障壁です。

 

 

経営や投資の具体例6.公共事業費のムダ

サンクコスト効果は、政府の公共事業に大きな影響を与えています。

公共事業におけるサンクコスト効果は、企業の事業よりも「多額の予算やそこに至るまでに費やした労力や時間がかかっているため、なかなか中止にはなりにくい」のです。

 

例えば、八ッ場ダムや新国立競技場の建設、築地市場の豊洲移転問題が注目されています。

これらは、予算や建設移転計画を示して実際に取り掛かっている最中に、中止するか継続するかどうかでニュースで取り上げられていますよね。

 

公共事業というと、ほとんどが国民の税金から出される巨額の予算と長期の時間を費やしています。

建設や計画が進んでいる途中で「党内反発」や「国民の反対運動」によって中止になったとしても、それまでの予算や時間、労力を考えると、ここで中止してしまうともったいないと感じて結局再開されています。

 

八ッ場ダムや新国立競技場、豊洲移転問題といった公共事業は見直しがされていますが、すべて計画を続行しています!

 

 

 

時間やお金は戻らない!日常生活で意思決定を乱すサンクコスト効果の11の実例

岩場に置かれたお金

サンクコスト効果は、日常生活でも意思決定を乱して、時間やお金を回収できなものにします。

あなたの身近にも感じられる以下11個の実例を挙げながら説明していきます!

  1. 食べ放題
  2. パチンコなどのギャンブル
  3. 映画鑑賞
  4. 恋愛
  5. UFOキャッチャー
  6. ソシャゲの課金ガチャ
  7. 転職
  8. 月刊付録
  9. 習い事
  10. 断捨離
  11. 大学費用や勉強時間

 

日常生活のサンクコスト効果1.元を取ることを優先する食べ放題

時間内にお得な料金でたくさん食べることができる食べ放題にも、サンクコスト効果は潜んでいます。

 

例えば、2時間3000円の「焼肉食べ放題」に来たとしましょう。

このとき「もう3000円と2時間は戻らないのだから、その分お肉を食べないともったいない」という思考になっているので、その分頑張って食べようとします。

 

本来、お得で美味しいお肉を食べに来ているはずなのに、これでは美味しく食べられませんね。

このように食べ放題でサンクコスト効果が働くと、支払った分の元を取ることや時間を気にしながら食べることになります。

 

 

日常生活のサンクコスト効果2.マイナス連鎖が起きやすいパチンコやギャンブル

パチンコやスロットなどのギャンブルでも、サンクコスト効果はマイナス連鎖を起こしやすくなります。

ちょっとだけのつもりが、いつの間にか依存してしまう危険があるからです。

 

例えば、パチンコに2万円注ぎ込んでリーチは何度も出ているのに当たりが来ない」と悔しいですよね。

そして、当たりが出ない悔しさから2万円を取り戻そうとしてパチンコを続けるので、元が取れないと分かっていても、2万円を取り戻すためのお金や時間までサンクコストになってしまいます。

 

このように元が取れないとわかっていても当たるまで続けようとしてしまうのが、ギャンブルにおけるサンクコスト効果です。

 

 

日常生活のサンクコスト効果3.高いお金を払って鑑賞する映画

映画館に行って映画を見るときにも、サンクコスト効果が関係しています。

 

例えば、すごく楽しみにしていた映画が、実際は眠くなるほどつまらなかったとしましょう。

この映画のチケットに1500円払い、さらにポップコーンや飲み物も買っているので合計2000円超えています。

 

もしここで途中退席すればお金はもったいないですが、時間を有意義に使うことができますよね。

しかし、サンクコスト効果に陥っていると、払ったお金に対してもったいないと感じて、時間もムダに使ってしまいます。

 

 

日常生活のサンクコスト効果4.恋愛中の男性必見!お金や時間をかけすぎると別れづらくなる

恋愛している男性は、彼女にお金や時間をかけすぎると別れにくくなります。

 

例えば、男性が片想いをしている女性や付き合いたての彼女の気を引くためには、食事をご馳走したりプレゼントをしたりしてお金や時間をかけますよね。

そうやって何年も付き合っているとそれが当たり前になってきて、気づけば何十万も費やしていたなんてことになります。

そして、彼女の嫌な部分が見えたりして別れたくなってしまっても、男性は「こんなにお金や時間をかけたんだから別れられない」という心理になります。

 

また、結婚している場合はさらにお金がかかっているので、慰謝料を請求される恐れから離婚したくても言い出しにくくなります。

このように恋愛でサンクコスト効果が発揮されると別れづらくなります。

 

 

日常生活のサンクコスト効果5.景品が取りにくいUFOキャッチャー

1プレイ100円のUFOキャッチャーにも、サンクコスト効果は発揮されています。

 

100円で景品が取れるUFOキャッチャーは、なかなかありませんよね。

ある程度回数を重ねないと取れないように景品が置かれているからです。

 

プレイ中にサンクコスト効果が働き始めると「もうちょっとで取れそう」とか「ここでしか手に入らない限定のヌイグルミだから欲しい」という心理状態になりやすいので、いくらかかっても取れるまで続けてしまいます。

このように景品が取りにくいUFOキャッチャーにも、サンクコスト効果が働いています。

 

 

日常生活のサンクコスト効果6.ソシャゲで止められない課金ガチャ

スマホとガチャカプセル

ソシャゲによくある課金ガチャにも、サンクコスト効果が仕組まれています。

 

ソシャゲやスマホのゲームアプリなどの課金ガチャは、何度回しても同じものが出るときがありますよね。

これは簡単にアイテムがそろってしまうとおもしろみに欠けることや、無料と有料を区別することによって、レア度や当たる確率がアップするからです。

 

こうして実際にお金を払うことによって、アイテムを「コンプリートするまで集めたいという欲求」や「いまさら止められない」というブレーキがかかりにくい状態になりやすいのです。

このようにソシャゲの課金ガチャは、簡単に止められないようにサンクコスト効果を利用して作られています。

 

 

日常生活のサンクコスト効果7.仕事を辞める決心がつかず転職に踏み切れない

転職したいのに、今の仕事を辞める決心ができない場合にもサンクコスト効果が働いています。

 

ここまで頑張ってきた分が無駄になるとか、辞めようとすると上司に引き止められるなど「意思決定が弱い」とサンクコスト効果に陥りやすいのです。

そして、辞めたいと伝えても「給料をもう少しアップさせる」とか「もう少し頑張れば役職がつくようになる」と言われると、期待して我慢してしまいます。

 

けれど、実際にそうなるのはまだまだ先なことがほとんどなので、このままだと時間のサンクコストになっていきます。

「あのとき仕事を辞めて、転職すればよかった」と後悔する前に、意思決定をきちんと持たないとサンクコスト効果から抜け出すことはできません。

 

 

日常生活のサンクコスト効果8.月刊付録に隠されたマーケティング

付録主体の雑誌に隠されたマーケティングによって、サンクコスト効果に陥りやすくなります。

 

例えば、「分冊百科」と呼ばれる付録主体の雑誌は、あるテーマやジャンルについてだけ記述されたものを、いくつかに分けて定期的に発売される雑誌です。

もちろん分冊されているので、毎月買わないと完成しないようになっています。

 

これらは、1冊1000円以内で手軽に購入できるものが多く、初号が手に入らなかった場合でも、そこまでの付録がついて途中からでもできるようになっているものもあります。

また一度始めると続きが気になったり、途中まで集めた場合もコンプリートしたいという欲求を利用しています。

このようにサンクコスト効果をマーケティングに取り入れることで消費者に購入を促しています。

 

 

日常生活のサンクコスト効果9.スポーツやピアノなどの習い事

サンクコスト効果は、スポーツやピアノといった習い事にも影響しています。

 

習い事に必要な入会費用や月謝って、ほとんどが先払いで高いですよね。

特にピアノの習い事ならレッスンだけでは足りないので、家でも練習するために高額なピアノ買う必要があります。

もちろんスポーツでも、道具を揃える必要があればそれなりの費用がかかってきます。

 

なので、途中で辞めたくなったり通う時間がなくなってしまっても、払った費用がもったいなくて「まだ辞めずに時間ができたときだけ通うようにしよう」と続けてしまいます。

 

一度払ってしまうと返金されないことが多いので、ギリギリまで入会しておこうと思っているかもしれません。

しかし、通っていないのに毎月払い続けているほうがサンクコストになってしまいます。

 

 

日常生活のサンクコスト効果10.断捨離できずコレクション化する不要品

サンクコスト効果が働くと本当は必要ないものを断捨離できずに、コレクションと化してしまいます。

 

例えば、別れた恋人にもらったプレゼントや、特に用途はないけど持っているだけで価値のあるフィギュアや骨董品など「思い入れはがあるも」のは、なかなか捨てられませんよね。

こういうものもサンクコスト効果によって、どうせなら全種類集めようとコレクション化してしまう場合も考えられるため、さらに費用がかさみます。

 

最近では、ミニマリストという持たない暮らしをテーマになるべく物を置かないことで部屋を広く見せることができる人もいます。

このミニマリストは不要な物を買わずサンクコスト効果に陥らないので、あなたが断捨離しにくいコレクションにお金をかけているなら参考にしてみましょう。

 

また、この例のように「本当は必要ないのに持ち続けてしまう」という行為は「保有効果」という心理が働いているからです

保有効果については保有効果の意味と事例を解説!恋愛やビジネスへの活用方法とは?の記事をご覧ください!

 

 

日常生活のサンクコスト効果11.大学費用や資格取得に費やす勉強時間

サンクコスト効果は、大学費用や資格取得のための勉強時間に影響します。

 

例えば、ビジネスに関する資格を取るために勉強を始めたとします。

しっかり勉強するために専門学校に行って学費を払い、資格の参考書も購入しました。

そして、たくさんの時間を勉強に費やして試験に挑んだ結果、合格することができました!

 

しかし、合格するまでにたくさんの時間やお金をかけてきたので、ビジネスの資格を活かすことができる以外の仕事に就くことはもったいないと思い、仕事選びも慎重になってきます。

 

また、大学に通っている場合も「高い学費を払って専門的な勉強している」ので、勉強したことが活かせる仕事以外の職種を避けようとします。

このようにサンクコスト効果は、大学費用や資格取得の勉強時間でも仕事を選ぶ際に影響しています。

 

 

 

【サンクコスト効果の対策】損切りの決断で人生を変えよう!

雪山と女性

投資でサンクコスト効果を減らすために、損切りの決断で人生を変える対策をしましょう。

今からでもしっかり対策しておけば、あなたの投資は埋没費用にならずに済むからです。

 

投資する前に、その投資対象にどんなメリットがあるのか、今までの価値観を捨ててゼロベースで考えましょう。

例えば、以下のような感じです。

  • 利益が上がらない株式投資や赤字経営のビジネスに、投資を続けるメリットはあるでしょうか?
  • 利益がイマイチな保有株を損切りせずに、そのまま持ち続けて意味ありますか?
  • パチンコやスロットなどのギャンブルを続けて、いくら損失を生むでしょうか?
  • 赤字が続いている状態で、対策せずに追加投資すれば売上は伸びますか?
  • 恋愛感情が薄い恋人に対して時間やお金をたくさんかけたからといって、まだ恋愛を続けるんですか?

このように冷静に考えてみればメリットはなく、元が取れる保証はどこにもありませんよね。

「今回は大丈夫」とか「ほかの企業は利益出てるから、今起業しても大丈夫だろう」なんていっても、経営計画を練ったり撤退基準を決めておかないと、いざというときサンクコストは止まりません。

 

マイナスになるものは、意思決定を持って損切りの判断をすればサンクコスト効果に陥ることはなくなります。

これから起業したり投資がうまくいっていない場合は、今すぐ投資対象を見直してみてくださいね。

 

 

 

【サンクコスト参考本】行動経済学から時間活用術を身につけよう!

読書をする女性

『サンクコスト時間術』という本を読めば、行動経済学の観点からサンクコスト効果に陥らない時間の使い方を身に付けることができます。

 

例えば、時刻表があるのに時間になってもバスが来ないとしたら、あなたは諦めて帰りますか?

それとも「ここで諦めたら、今までの待ち時間がもったいない」とそのまま待ち続けるでしょうか?

 

後者の場合は「サンクコスト」つまり「戻ることのない時間の投資」になります。

こういったサンクコストを知らない多くの人が、限りある時間をムダに過ごしています。

 

この本では「サンクコスト」を徹底的になくして、時間を最大限に活用するためのノウハウを教えてくれます。

そして、いくつかの企業が「サンクコスト時間術」を使って成功した事例や、仕事の効率的な進め方など著者が実際に体験したことを元にした実践的な方法を紹介しているので、あなたの仕事にも役立つでしょう。

 

『サンクコスト時間術』を読み終えた瞬間、今置かれた状況を素早く判断して「最善の答え」を行動につなげることができるので、これまでの時間に対する感覚が確実に変化しますよ!

 

時間をうまく使えるようになりたいと思っているなら、ぜひこの本で時間術を身につけましょう!

 

サンクコスト時間術

サンクコスト時間術の本

 

 

 

【まとめ】サンクコスト効果を利用して回収できる投資をしよう!

笑顔の女性

ここまでサンクコスト効果について解説してきましたが、いかがでしたか?

 

サンクコスト効果は「これ以上の投資を続けても回収できないと判明した場合に、それまでの投資を惜しんで止めることができない状態」でしたね。

サンクコストになってしまう投資は、損切りすることで断ち切ることができます。

そして、投資する前にゼロベースで投資対象のメリットを考えてみたり、ときには周りに相談してみることも大切です。

 

投資途中でどんな意思決定をしても回収できない「サンクコスト」への投資をやめて、これからは回収できて利益も発生させることができるものに投資していきましょう!

 

 

さて、時間をかけて理解したサンクコスト効果を、あなたの投資やビジネスのために活用してくださいね!

けれど「知識ってどうやって活用すればいいかわからない」とか「ビジネスや投資に関しては素人だから、埋没費用になってしまわないか心配」なんて思っているかもしれませんね。

素人のまま投資してもサンクコストになるのは当然です。

だからこそ、その知識をビジネスや投資に活用するための「実践的なノウハウ」を知っておく必要があります。

 

マナレンでは、サンクコスト効果のような行動経済学や経営学の知識だけでなく【完全無料】知識をお金に変えるメール講座「知識をお金に結びつける方法」も解説しています。

今ある知識に「実践的なノウハウ」が加われば、ビジネスで黒字続きが当たり前になったり、投資で安定した利益を得られます。

 

「知識をお金に変えるメール講座」では、僕が学生時代に溜め込んだサンクコスト効果のような知識を活用して「投資家やセールスプロモーター」となって利益につなげた方法を紹介しています。

 

サンクコスト効果に陥ってあなたのお金や時間が埋没費用に変わってしまうのなら、あなた自身が学んできた知識を確実に利益に変えてくれる「マナレンの完全無料で学べるノウハウ」を活用してください!

あなたの大切なお金や時間、労力をサンクコストにさせません!

 

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

この知識をお金に化けさせるには??

当サイト「マナレン」では、サイトでは学問的な「知識」をメインにお伝えして、こちらの「【完全無料】知識をお金に変えるメール講座」では「実践的なノウハウ」をお伝えするという分け方をしていますので、どちらも読んでもらえると嬉しいです。


このサイトが扱ってる内容はあんまりメジャーな内容ではないので、この文章を読んでいるということは、向上心が高くて勉強も頑張っている人なのだと思います。(たぶん)

是非とも「知識」と「実践」の両輪で、豊かな人生にしていきましょう!


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