あなたは円安・円高についてどれだけ知っていますか?
「円安・円高っていう言葉はニュースでよく聞くけど意味は知らない……」
「何が理由で円安や円高になるのかわからない……」
「円安や円高になると私たちにどんな影響があるんだろうか……」
などなど、円安・円高という言葉は知っていても、意味やそうなる理由、与える影響まで説明できる人はなかなかいないですよね。
また、円安と円高はどっちがいいのでしょうか?
結論をいうと、どちらにも一長一短はありますが、円安よりも円高になった方がメリットは多いです。
しかし、大事なのは円安・円高についてちゃんと理解し、あなたの仕事や日常生活にどう影響しているのかを把握しておくことです。
そこでこの記事では、
- 円安・円高の意味
- 円安・円高になる理由
- 円安・円高が与える影響とメリット・デメリット
についてわかりやすく解説していきます。
円安・円高についての理解が深まると、
- 海外旅行に安く行ける
- 輸入・輸出ビジネスに役立つ
- FX(外国為替証拠金取引)の取引で利益を出しやすくなる
などなど、日常生活やビジネスの面でもいろいろと役立つので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目 次
円安・円高の意味とは?
円安・円高とはどういう意味なのでしょうか?
まずは、円安と円高の意味についてわかりやすく解説していきます。
円安の意味とは?
円安とは、ドルやユーロ、ポンドなどの外国通貨に対して円の価値が低くなることをいいます。
たとえば、1ドル=100円から1ドル=110円になった場合、ドルに対して円の価値が下がっているので、今までより10円多い円を払わないとドルが買えないということです。
また、このように円の価値が下がり、ドルの価値が上がることを「円安ドル高」といいます。
円高の意味とは?
円高とは、円安の反対でドルやユーロ、ポンドなどの外国通貨に対して円に価値が高くなることをいいます。
たとえば、1ドル=100円から1ドル=90円になった場合、ドルに対して円の価値が高くなっているので、今までより10円少ない円でドルを買うことができるということです。
また、このように円の価値が上がり、ドルの価値が下がることを「円高ドル安」といいます。
円安・円高になる理由をわかりやすく解説すると?
円安・円高の意味がわかったところで、次は、
- 円安になる理由
- 円高になる理由
について、それぞれわかりやすく解説していきます。
円安になる理由とは?
円安になる主な理由は以下の3つです。
- 円の供給量が増える
- 円の金利が低くなる
- 円安方向にトレンドが続いている
では、1つずつみていきましょう。
円安になる理由1.円の供給量が増える
円の供給量が増えるということは、円がたくさん刷られて市場に溢れかえっているということなので、当然増えすぎた円の価値は下がり円安になります。
たとえば、アベノミクスの3本の矢の内の1つである「金融緩和」も円が市場に溢れかえった原因の一つです。
金融緩和とは、わかりやすくいうとお札を発行している日本銀行がどんどん円を刷って市場にばら撒くということなので、市場に円が溢れかえって円の価値が下がり円安になったということですね。
また、金融緩和の政策発表を受けて、多くのFX(外国為替証拠金取引)の投資家たちが円の価値が下がることを予測して円を手放したことと、アメリカの金融緩和の縮小(ドルの価値が高くなる)があったことが影響したことも原因としてあります。
円安になる理由2.円の金利が低くなる
円の金利が低くなると、円よりも金利の高い通貨が買われるため円は売られて円安になります。
たとえば、円よりもドルの方が金利が高い場合、円が売られてドルが買われやすくなります。
理由は、円よりも金利の高いドルで資金を運用しようとする人が増えるからですね。
円安になる理由3.円安方向にトレンドが続いている
FX(外国為替証拠金取引)をやられている方なら知っていると思いますが、長期目線でトレンドが円安方向に続いている場合、その円安方向へのトレンド自体が円安をさらに加速させます。
「トレンド」とは、直訳すると「流行」という意味ですが、FX(外国為替証拠金取引)でいう「トレンド」とは、今どちらの通貨の方が買われているのかを教えてくれるものです。
たとえばドル/円の場合、「今は円よりドルの方がたくさん買われてますよ」と教えてくれるのが上方向(円安方向)へのトレンドで、
「今はドルより円の方がたくさん買われてますよ」と教えてくれるのが下方向(円高方向)へのトレンドです。
では、まずこちらのチャートをご覧ください。↓↓↓
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上のチャートは、ドル/円の日足チャートです。
日足チャートというのは、一日に一本ロウソク足(チャート画面上の細長いロウソク状の棒)が確定されてできるチャートのことです。
日足の他にも、5分足、1時間足、4時間足、週足などいろいろありますが、ロウソク足が確定されるまでの時間が長いチャートのトレンドほどトレンドが続く期間が長くなり、信頼性も高くなります。
日足レベルで円安方向にトレンドが続いているということは、短くても数か月は円安方向にトレンドが続きます。
つまり、このことを知っている多くのFX(外国為替証拠金取引)の投資家たちが円を売って、どんどんドルの買いを入れてくるので、さらに円安方向にトレンドが加速するということなんですね。
円高になる理由とは?
円高になる主な理由は、以下の3つです。
- 円の需要量が増える
- 円の金利が高くなる
- 円高方向にトレンドが続いている
では、1つずつみていきましょう。
円高になる理由1.円の需要量が増える
円の需要量が増えるということは、自分の国の通貨を円に交換しようとする外国人が増えるということなので、当然円の価値は高くなり円高になります。
たとえば、日本のサービスを利用しようとする外国人や日本に旅行などで訪れる外国人が増えれば、自分の国の通貨を円に交換する動きが増えるので、円の需要が増え円の価値が高くなります。
円高になる理由2.円の金利が高くなる
円の金利が高くなると、円よりも金利の低い通貨が売られて円が買われるため円高になります。
たとえば、ドルよりも円の方が金利が高い場合、ドルが売られて円が買われやすくなります。
理由は、ドルよりも金利の高い円で資金を運用しようとする人が増えるからですね。
円高になる理由3.円高方向にトレンドが続いている
これも円安と同じようにFX(外国為替証拠金取引)をやられている方なら知っていると思いますが、長期目線でトレンドが円高方向に続いている場合、その円高方向へのトレンド自体が円高をさらに加速させます。
こちらのチャートをご覧ください。↓↓↓
上のチャートは、ドル/円の日足チャートです。
円高の場合も円安と同じように、ロウソク足が形成されるまでの時間が長いチャートのトレンドほどトレンドが続く期間が長くなり、信頼性も高くなります。
日足レベルで円高方向にトレンドが続いているということは、短くても数か月は円高方向にトレンドが続きます。
つまり、このことを知っている多くのFX(外国為替証拠金取引)の投資家たちが米ドルを売って、どんどん円の買いを入れてくるので、さらに円高方向にトレンドが加速するということなんですね。
また、円高方向へのトレンドは、円安方向へのトレンドに比べてトレンドが進むスピードが速いという性質があります。
これは為替相場が動く原理原則なので、知識の一つとして覚えておいてください。
円安・円高の影響とメリット・デメリットとは?
ではここから、
- 円安の影響がもたらすメリット
- 円安の影響がもたらすデメリット
- 円高の影響がもたらすメリット
- 円高の影響がもたらすデメリット
について、それぞれわかりやすく解説していきます。
円安の影響がもたらすメリットとは?
円安の影響がもたらす主なメリットは以下の2つです。
- 輸出企業の株価が上昇する
- FX取引で円を売って相対する通貨を買っていると利益が出る
1つずつみていきましょう。
円安の影響がもたらすメリット1.輸出企業の株価が上昇する
円安ドル高になってドルの価値が上がると、商品を輸出したときの利益が大きくなり、輸出企業の株価が上昇します。
日本の有名な輸出企業としては、トヨタやマツダなどの自動車メーカーがありますよね。
たとえば、トヨタが1ドル=100円のときにアメリカに3万ドルの車を輸出すれば利益は300万円ですが、円安が進んで1ドル=110円のときにアメリカに3万ドルの車を輸出すれば310万円の利益になります。
このように、為替が円安方向へ進むと輸出企業は利益が増えて業績が上がり、株価が上昇するということなんですね。
円安の影響がもたらすメリット2.FX取引で円を売って相対する通貨を買っていると利益が出る
FX(外国為替証拠金取引)の取引で円を売って相対する通貨を買っていた場合、その買ったレートよりも相場が円安に進むと差額が利益として出ます。
たとえば、1ドル=100円のときに1ドルを100円で買って、その後円安が進んで1ドル=110円なったときに決済(ドルを売って円を買う)すると、差額の10円が利益として出ます。
もっとわかりやすくいうと、ドルの価値が低いとき(円高ドル安)にドルを安く買って、ドルの価値が高くなったとき(円安ドル高)にドルを高く売り、その差額を利益として出すということですね。
円安の影響がもたらすデメリットとは?
円安の影響がもたらす主なデメリットは以下の3つです。
- 輸入企業の株価が下落する
- 海外旅行に行きにくくなる
- FX取引で円を買っていると損失が出る
1つずつみていきましょう。
円安の影響がもたらすデメリット1.輸入企業の株価が下落する
円安ドル高になってドルの価値が上がると、商品を海外から輸入するときの費用の負担が大きくなり、輸入企業の株価が下落します。
たとえば、1ドル=100円のときにアメリカから1個1ドルのとうもろこしを1,000個輸入すれば費用は10万円ですが、円安が進んで1ドル=110円のときにアメリカから1個1ドルのとうもろこしを1,000個輸入すると11万円の費用がかかります。
このように、為替が円安方向へ進むと輸入企業は商品を海外から輸入するときの費用の負担が大きくなって業績が下がり、株価が下落するということなんですね。
円安の影響がもたらすデメリット2.海外旅行にいきにくくなる
円安ドル高になって円の価値が下がると、円を他の国の通貨と交換しようとしたときに必要になる金額が大きくなるので、海外旅行へいきにくくなります。
たとえば、1ドル=100円のときにアメリカに旅行にいく場合だと1ドルを100円で交換することができますが、円安が進んで1 ドル=110円のときにアメリカに旅行にいこうとすると、1ドルを110円で交換することになります。
つまり、アメリカ旅行のために円を3,000ドルと交換したい場合、1ドル=100円だと30万円、1ドル=110円だと33万円が必要になるので3万円の差が出るということですね。
しかし、日本に戻ってきてドルを円と交換するときは、円安の方がお得になります。
なので、旅行にいく前は円高で、旅行から戻ってきたときに円安になっていたら一番お得に海外旅行にいけるということですね。
円安の影響がもたらすデメリット3.FX取引で円を買っていると損失が出る
FX(外国為替証拠金取引)の取引で円を買っていた場合、その買ったレートよりも相場が円安に進むと差額が損失として出ます。
たとえば、 1ドル=100円のときに1ドルを100円で買って、その後円安が進んで1ドル=110円になったときに決済(円を売ってドルを買う)すると、差額の10円が損失として出ます。
もっとわかりやすくいうと、1ドルで円を買ったときよりも円の価値が下がっているわけなので、下がった価値の分(10円)多く出さないと決済(円を売ってドルを買う)できないということですね。
円高の影響がもたらすメリットとは?
円高の影響がもたらすメリットは以下の3つです。
- 輸入企業の株価が上昇する
- 海外旅行に安く行ける
- FX取引で円を買っていると利益が出る
1つずつみていきましょう。
円高の影響がもたらすメリット1.輸入企業の株価が上昇する
円高ドル安になって円の価値が上がると、商品を輸入するときの仕入れ価格が安くなり利益が大きくなるので、輸入企業の株価が上昇します。
たとえば、1ドル=100円のときにアメリカから5,000ドル分の電子機器を輸入しようとすると費用は50万円になりますが、円高が進んで1ドル=90円のときにアメリカから5,000ドル分の電子機器を輸入すると45万円の費用で済みます。
このように、為替が円高方向へ進むと輸入企業は仕入れ価格が安くなるので、その分利益が増えて業績が上がり、株価が上昇するということなんですね。
円高の影響がもたらすメリット2.海外旅行に安くいける
円高ドル安になって円の価値が上がると、円を他の国の通貨と交換しようとしたときに必要になる金額が少なくて済むので、海外旅行に安くいけるようになります。
たとえば、1ドル=100円のときにアメリカに旅行にいく場合、1ドルを100円と交換することになりますが、円高が進んで1ドル=90円のときにアメリカに旅行にいこうとすると、1ドルを90円と交換することになります。
つまり、アメリカ旅行のために円を3,000ドルと交換する場合、1ドル=100円だと30万円、1ドル=90円だと27万円になるので、3万円お得になるということですね。
しかし、日本に戻ってきてドルを円と交換するときは、円高だと損をするので気を付けてください。
旅行にいく前は円高の方がお得ですが、旅行から戻ってきたときは円安になっていた方がお得になります。
円高の影響がもたらすメリット3.FX取引で円を買っていると利益が出る
FX(外国為替証拠金取引)の取引で円を買っていた場合、その買ったレートよりも相場が円高に進むと差額が利益として出ます。
たとえば、1ドル=100円のときに1ドルを100円で買って、その後円高が進んで1ドル=90円なったときに決済(円を売ってドルを買う)すると、差額の10円が利益として出ます。
もっとわかりやすくいうと、円の価値が低いとき(円安ドル高)に円を安く買って、円の価値が高くなったとき(円高ドル安)に円を高く売り、その差額を利益として出すということですね。
円高の影響がもたらすデメリットとは?
円高の影響がもたらすデメリットは以下の2つです。
- 輸出企業の株価が下落する
- FX取引で円を売って相対する通貨を買っていると損失が出る
1つずつみていきましょう。
円高の影響がもたらすデメリット1.輸出企業の株価が下落する
円高ドル安になって円の価値が上がると、商品を輸出したときの利益が減って輸出企業の株価が下落します。
ここでもトヨタ自動車を例に出して解説しますね。
たとえば、トヨタが1ドル=100円のときにアメリカに3万ドルの車を輸出すれば利益は300万円になりますが、円高が進んで1ドル=90円のときにアメリカに3万ドルの車を輸出すれば270万円の利益になってしまいます。
このように、為替が円高方向へ進むと輸出企業は利益が減って業績が下がり、株価が下落するということなんですね。
円高の影響がもたらすデメリット2.FX取引で円を売って相対する通貨を買っていると損失が出る
FX(外国為替証拠金取引)の取引で円を売って相対する通貨を買っていた場合、その買ったレートよりも相場が円安に進むと差額が損失として出ます。
たとえば、1ドル=100円のときに100円で1ドルを買って、その後円高が進んで1ドル=90円なったときに決済(ドルを売って円を買う)すると、差額の10円が損失として出ます。
もっとわかりやすくいうと、100円でドルを買ったときよりもドルの価値が下がっているわけなので、下がった価値の分(10円)多く出さないと決済(ドルを売って円を買う)できないということですね。
【まとめ】円安・円高は日常の経済活動に直結している
ここまで、円安・円高について解説してきましたがいかがだったでしょうか?
まず、円安と円高のどっちがいいのかということについては、どちらにも一長一短はありますが、円安よりも円高になった方がメリットは多かったですね。
しかし、大事なのは、
- 円安・円高の意味
- 円安・円高になる理由
- 円安・円高が与える影響とメリット・デメリット
についてちゃんと理解し、あなたの仕事や日常生活に円安・円高がどう影響しているのかを把握しておくことです。
円安・円高についての理解が深まると
- 海外旅行に安く行ける
- 輸入・輸出ビジネスに役立つ
- FX(外国為替証拠金取引)の取引で利益を出しやすくなる
などなど、日常生活やビジネスの面でもいろいろと役立つ知識が身に付きます。
しかし、いくら円安・円高の知識があっても、それを実益としてお金に換えていくにはやはりノウハウが必要になってきます。
それは逆にいえば、あなたの持っている知識に「知識をお金に変えるノウハウ」がプラスされさえすれば、
「輸入・輸出ビジネスで起業できた!」
「FX(外国為替証拠金取引)を副業で始めて、毎月10万円のおこづかいができた!」
なんてことも実現可能だといえるということです。
もし、あなたが今
「学問系の知識は多少あるけど、その知識を実益に結び付ける具体的な方法がわからない……」
「輸入・輸出ビジネスやFX(外国い為替証拠金取引)にも興味はあるけど、やっぱりリスクが高そうだし……」
と、悩んでいるのであれば、ぜひ※メルマガLPリンク予定※の記事を一度読んでみてください。
きっと、あなたの中に眠っている知識が目を覚ましますよ。
ではでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
この知識をお金に化けさせるには??
このサイトが扱ってる内容はあんまりメジャーな内容ではないので、この文章を読んでいるということは、向上心が高くて勉強も頑張っている人なのだと思います。(たぶん)
是非とも「知識」と「実践」の両輪で、豊かな人生にしていきましょう!
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