こんにちは、マナブです!
今回は、部下もしくは子どもを成長させるために知っておくべき心理効果、「ゴーレム効果」についてわかりやすく解説します。
あなたは、
部下や生徒、あるいは子供が伸び悩んでいる、あるいはだらけていると感じることはありませんか?
生徒や子供にやる気がなく、がんばってくれないと、こちらとしても教えがい、指導のやりがいが感じられませんよね。
- なんとか子供らにがんばって成長してほしい!
- 教えることに関してやりがい、教えがいを感じたい!
こんなことを少しでも考えたことがあるなら、ぜひこの機会にゴーレム効果について学んでみましょう!
ゴーレム効果は、実際の教育現場でも使われる心理学です。
ゴーレム効果を理解すれば、子どもや生徒を自然にがんばらせて結果を出させることができます。
教えている相手が頑張ってくれると、教えることに関してやりがいを感じることもできるし、結果として教えることが楽しくなることにもつながりますよね。
というわけで、今回は子どもや部下を飛躍的に成長させることができるゴーレム効果について、解説をしていきます。
目 次
ゴーレム効果意味や由来とは?
ゴーレム効果の意味は「相手に対する無関心と相手のだす結果は反比例する」といものです。
つまり、「相手に対してこちらが無関心でいる場合、相手もよい結果を出してくれない」ということですね。
こちらが相手に対して無関心でいる場合、相手は「自分に価値がない」と思います。
それが相手のモチベーションを下げ、結果がでないという状況を生み出すのです。
もともとこの心理効果自体、ピグマリオン効果があるならその「逆の理屈」も成り立つはずだという考えから生まれたものです。
※ピグマリオン効果とは
ピグマリオン効果は「相手に対する関心と相手のだす結果は比例する」というものです。
つまり、ゴーレム効果とは反対で、「相手に対して期待をすればするほど、相手は結果を出してくれる」という心理効果がピグマリオン効果なんですね。
ピグマリオン効果にちついての詳細は、こちらの記事で解説しています。
3分で分かるピグマリオン効果とは?心理学的意味と具体例を紹介
ゴーレム効果はピグマリオン効果ありきで生まれた理屈ですので、ゴーレム効果自体を直接証明する心理学実験などはほとんどありません。
それでも、教育現場や教育心理学の教本などでも用いられることがある有名な心理効果です。
ゴーレム効果の名前の由来は、
ユダヤ教のおとぎ話に登場するゴーレム(石でできた巨大な人型の化け物)という怪物がもとになっているといわれています。
ゴーレムという怪物はひたいにその名をしるしたgolemという刻印があるのですが、その文字を一つ消すと動きが止まってしまうとされています。
その「刻印が一つでも消えると動きを止めてしまう」という性質が、「期待が感じられないと動きを止める(=結果を出さない)」というゴーレム効果の意味につながっているのでしょうね。
ゴーレム効果とピグマリオン効果の違いは?
ゴーレム効果とピグマリオン効果は真逆の意味を持っています。
まずピグマリオン効果は「相手に対する期待によって相手のモチベーションがあがる」ことによっておこる事象を指す心理効果です。
一方でゴーレム効果は「相手に対する無関心によって相手のモチベーションがあがらないあるいはさがる」ことによっておこる事象を指します。
そして、モチベーションの低下ないし上昇によっておこる事象は、それぞれ全く異なりますよね。
ピグマリオン効果では相手のモチベーションが上昇した結果として「相手は頑張り努力し、最終的にはあらゆる成績が向上する」ということが起こります。
一方ゴーレム効果では、相手のモチベーションが低下した結果として
「相手は頑張りもしないし努力もしないため、最終的にはあらゆる成績が変わらない、もしくは低下する」
ということが起こります。
ようするに相手に結果をださせる心理効果がピグマリオン効果です。
そして逆に相手に結果を出させない(こういう言い方は若干おかしいですが……)心理効果がゴーレム効果といえるわけですね。
ビジネスやスポーツにも影響が!?ゴーレム効果の具体例
ゴーレム効果は、「指導をする人」と「指導を受ける人」の間で成り立ちます。
- 教師と生徒
- 平社員と上司
上記の2例について解説をします。
ゴーレム効果の具体例その1 教師と生徒
ゴーレム効果は教師と生徒という立場間で容易に発動します。
これは教育心理学の分野でゴーレム効果という言葉がつかわれることがあることからもわかりますね。
ゴーレム効果は、「教師が生徒に対してどのような態度で教えているか」によって発動が決定します。
ゴーレム効果は相手に対する無関心をトリガーとして発動する心理効果ですから、教師が生徒に対して無関心でいる場合に発動するわけですね。
具体的には
- 生徒の発言を軽く扱う
- 生徒の自尊心を傷つけるような発言(お前はダメな奴だなどなど)を言う
- 褒めない
といった行為が含まれます。
上記のような行為を生徒(教えられる立場の人間)に行ってしまった場合、ゴーレム効果が発動してしまうのです。
そして最終的にはその生徒の成績の伸び悩みや低下を引き起こしてしまう可能性があるというわけですね。
つまるところ教師と生徒という立場間で、とくに教師は生徒に対する態度を無関心でないものにする必要があり、それによってゴーレム効果が起きることを回避することができるということです。
もちろん学校だけでなく、塾や家庭教師の先生など、教える立場にいる人は誰でもゴーレム効果を発動させないように気を配る必要があるということです。
ゴーレム効果の具体例その2 平社員と上司
平社員と上司の立場でも、ゴーレム効果が現れます。
上司が平社員に対してなんの期待もせず、先述と同じような行為を行うことで、ゴーレム効果が発動してしまいます。
たとえば、
- 部下の意見を真面目に聞かない
- 「お前はどうせダメだから」など期待していないことがわかる発言をする
- 部下が出した成果を褒めない
といった行為をしているとゴーレム効果が発動します。
そうなった場合、ゴーレム効果の影響を受けた平社員は成績が低下するあるいはあがらないということが推測されます。
このように相手に期待をしていないと判断できる行為をした場合、ゴーレム効果が発動するということです。
ゴーレム効果を発動させる行為を控えることが、部下あるいは子どもや生徒の成長を助けるための一歩なのです。
ちなみに、ゴーレム効果はあくまで「指導される側のやる気や成績の低下を防ぐ」ために避けるべき効果ですが、
「指導される側のやる気や成績をアップさせる」ためには、ゴーレム効果と合わせてピグマリオン効果についても知っておく必要があります。
ピグマリオン効果の解説も合わせて確認しといてください。
3分で分かるピグマリオン効果とは?心理学的意味と具体例を紹介
以上ゴーレム効果の具体例でした。
【まとめ】日常に潜む「ゴーレム効果」に気をつけよう!
ここまでゴーレム効果について解説をしてきました。
ゴーレム効果は
- 相手に対する無関心と相手のだす結果は反比例する
- ピグマリオン効果とは真逆の効果を持つ
- 名前の元はユダヤの伝承に登場するゴーレムという怪物がもととなっている
- 実際の場では、相手に期待していないと解釈できる行動を起こすことで発動する
というものでしたね。
ゴーレム効果は、教育者(教える立場にある人間全員)がなるべくその出現を防止しなければなりません。
ゴーレム効果が発動することで、生徒(教えられる立場の人間)の能力を低下させてしまうとされているからですね。
もしもゴーレム効果が発動してしまった場合、以下のような悲劇が起こってしまいます。
- 教育者はうまく生徒の成績を向上させられず、ストレスがたまる
- 生徒も自分の成績がうまくあがらないため、自尊心の低下やそれに伴うストレスが重なる
上記のように、教える立場の人間にとっても教えられる立場の人間にとっても、結果がうまく出せないということは辛いものです。
この記事でお伝えした点をふまえて、なるべくゴーレム効果が起こらないように心がけましょう!
この知識をお金に化けさせるには??
このサイトが扱ってる内容はあんまりメジャーな内容ではないので、この文章を読んでいるということは、向上心が高くて勉強も頑張っている人なのだと思います。(たぶん)
是非とも「知識」と「実践」の両輪で、豊かな人生にしていきましょう!
⇒【完全無料】知識をお金に変えるメール講座への参加はこちらから!