人は誰しもコミュニケーションに関して悩みを持っていますよね。
会話が続かない……どうやって相手と親交を深めればいいかが分からない……しかしそれでも相手と仲良くなる方法はあります。
勝手に相手と親交が深まっていく魔法のような方法です。
その方法こそが今回お伝えする心理効果……単純接触効果です。
この記事で単純接触効果を理解すれば、文字通り自動的に相手と親交を深めることができます。
また単純接触効果は様々なところで利用されています。
- ビジネス
- 恋愛
- 営業
ぜひ実際に利用して成果を上げましょう!
目 次
単純接触効果(ザイアンスの法則)とは?
単純接触効果(ザイアンスの法則)とは、勝手に相手と親交が深まっていく心理効果です。
その具体的な意味や実際に単純接触効果を証明するために行われた心理学実験、実生活での具体例など詳しく説明していきます。
【時間より回数が重要?】単純接触効果の意味は?
冒頭でも述べた通り単純接触効果とは、勝手に相手と親交が深まっていく心理効果です。
問題はなぜ勝手に進行が深まっていくかということですね。
これは相手と何度も接触するだけで、相手がこちらに好意を持ってくれるようになるからです。
ですから単純接触効果の意味は相手と何度も接触することで勝手に相手との親交が深まる心理効果といえます。
原則1 単純接触効果は相手と何度も接触することで勝手に相手との親交が深まる心理効果
これは実生活に置き換えてもわかりやすいと思います。
例えば学校や職場で初対面の人がいたとしましょう。
初めて会った時には、相手との会話もぎこちなく、こちらとしてもうまく話せないものです。
しかし何度も会って接触していくうちにだんだんと会話も弾むようになり相手の事をもっと知りたいと思えるようになりますよね。
このように、見ず知らずだった相手でも段々と親交が深まっていく現象には単純接触効果が大きな役割を果たしていたわけです。
また単純接触効果は前述のように相手と何度も接触することで親交が深まるという心理効果ですが、時間はどうなのかという疑問もありますよね。
つまり相手と接触している時間は単純接触効果にどの程度の影響があるのか? という点です。
結論から言うと、たとえ無意識下での接触であっても単純接触効果は発動することが判明しています。
(参考:立命館大学情報理工学部知能情報学科生体ロボット研究室 )
ですから単純接触効果を利用すると考えた場合、相手との接触時間は考える必要がありません。
原則2 単純接触効果の効果に相手と接触する時間の長短は関係ない
まとめると単純接触効果は相手との接触時間の長短に関わらず、相手との接触回数で発動する心理効果といえます。
単純接触効果を証明する心理学実験とは?
『【時間より回数が重要?】単純接触効果の意味は?』で単純接触効果が相手と何度も接触することで勝手に相手との親交が深まる心理効果ということをお伝えしました。
この項目ではさらに具体性をもって理解を深めるために、実際に行われた単純接触効果を証明する心理学実験を紹介します。
早速ですが、今回紹介する心理学実験は文教大学人間科学部で行われた商品選択における単純接触効果の影響という論文をもとに紹介します。
(参考:『人間科学研究』文教大学人間科学部 第31号 2009年 鎌田晶子・臼井信男・吉野大輔 )
タイトル通りですがこの実験は、消費者が商品選択をする際に単純接触効果がどの程度影響するか? ということを調べたものです。
しかし今回は接触する対象が人ではなく商品です。
単純接触効果は発動するのでしょうか。
さて肝心の実験方法をお伝えします。
- シャープペンシル、トイレットペーパー、 はさみ、花束の4つのカテゴリーで、1カテゴリーにつき4商品ずつ計16枚の写真を用意する
- 各商品カテゴリーに属する4つの商品について、1商品につきそれぞれ10回、5回、1回、0回のいずれかの回数を呈示する
- 呈示時間は写真1枚につき100秒、呈示する間隔は25秒
- 全ての写真を呈示した後すぐに、同じカテゴリー内の4商品の内2つを選ぶ
- それら2つを画面上にペアで呈示しどちらを買いたいかを選択してもらう
- 全ての写真を選択してもらった後に、呈示回数の多かった写真と写真が選択される可能性の関係性を導き出す
この実験としては、最終的に呈示回数が多かった写真がより多く選択されていれば、単純接触効果が証明されるというわけです。
そして結果は花束を除いた全ての商品において、呈示回数が多かった写真がより多く選択されました。
つま単純接触効果はしっかりと証明されたわけです。
対象が人でなくとも、呈示する時間が短くても単純接触効果は発動することが証明されました。
ここから学べることは、「単純接触効果はマーケティングなど人を介さない分野でも利用することが可能」ということです。
原則3 単純接触効果で接触する相手は、人でなくても可能
単純接触効果が非常に広い範囲で利用できることが分かりました。
では単純接触効果が実際にどこでどう使われているのか? という点を次でお伝えしていきます。
単純接触効果の具体例
単純接触効果が実際にどこでどう使われているのか? という点が分かればより体感的に単純接触効果を理解できます。
ですのでここではそれを3つほどの例で解説していきます。
- 対人関係
- マーケティング
- 所持品
単純接触効果の具体例その1 対人関係
対人関係は単純接触効果の代表例と言えます。
いうまでもなく単純接触効果の「相手と何度も接触することで勝手に相手との親交が深まる」という原則に従って、会えば会う程その人と親しくなれるということですね。
実際、学校や会社でも、毎日会っている内にだんだんと好意を抱いていた……みたいな経験が一度はあると思います。
そのように単純接触効果は対人関係において非常に多く発揮されています。
単純接触効果の具体例その2 マーケティング
マーケティングでは同じような広告を何度も、いろいろな場所で打つということで利用されています。
つまり消費者の目に何度も何度も広告が移ることで、消費者がそれに段々と好意を抱いていくということですね。
このようにマーケティングの分野でも単純接触効果は利用されています。
単純接触効果の具体例その3 所持品
最後は所持品です。
所持品は毎日使う……とまでは行かなくても定期的に身に着けたり使用したりするものです。
ですので単純接触効果が発揮されて所持品に好意を持つようになるわけです。
誰しも特に思い出のあるわけでもない所持品もいざ捨てようと思うと中々捨てにくいという経験があると思います。
この経験には単純接触効果が絡んでいたわけですね。
以上3つの単純接触効果の具体例を紹介しました。
【男女共通】単純接触効果を恋愛に活用する方法
単純接触効果は対人関係において頻繁に利用される心理効果であるとお伝えしました。
そこで対人関係の中でも、恋愛に焦点を当てて単純接触効果を利用する方法をお伝えしていきたいと思います。
単純接触効果を恋愛に利用するためには、
単純接触効果の「相手と何度も接触することで勝手に相手との親交が深まる」という原則を満たせばいいわけです。
まず、単純接触効果を恋愛に利用しようと思った時、特に難しいことを考える必要はない。
ということを分かっていただければと思います。
では利用にあたっての注意点や、利用方法の種類など、さらに細かい部分をお伝えしていきます。
嫌いな人からの単純接触効果は逆効果?
実は、嫌いな人からの単純接触効果は、逆効果になりかねないんです。
簡単に利用できる単純接触効果ですが、このような落とし穴があるんですね。
単純接触効果は相手から自分が嫌われていた場合、全く逆に働いてしまうのです。
つまり「会えば会うほどより嫌われる」という、地獄のような状況が生まれてしまうわけです。
例えばストーカーなんかは手段を選ばず好きな相手と接触していますが、全く好かれていませんよね。
これは、単純接触効果が逆に働いて「接触すればするほど嫌われている」からなんです。
このように単純接触効果は相手から嫌われていないという前提が有って成り立つ心理効果なのです。
原則4 単純接触効果は相手から自分が嫌われていた場合、全く逆に働いてしまう
ですから単純接触効果を活用する際はまず、相手に自分が嫌われていないか? という点をしっかり確認する必要があるということですね。
単純接触効果を異性とのLineに応用させよう
単純接触効果を恋愛で利用する場合
- 実際に会う
- Twitterなどで関係を持つ
などいくつかの方法がありますが、今回は例として、Lineを使って利用する方法をお伝えします。
Lineは連絡ツールですから、Twitterのように独り言のような内容をいきなり話すわけにはいきません。
出来ることは挨拶や業務連絡といったところです。
しかし業務連絡を毎日するのは少し現実的ではありませんね。
ですから挨拶が基本になります。
つまりいつもよりも挨拶の回数を増やしてみるということがLineでの単純接触効果利用方法になります。
しかしこれは相手から不自然に思われて、キモがられてしまった場合は前述の単純接触効果の原則4である単純接触効果は相手から自分が嫌われていた場合、全く逆に働いてしまうが働いてしまいますので注意しましょう。
まとめると、Lineで単純接触効果を利用するには挨拶の頻度を嫌われない程度に増やしてみるということが有効といえます。
単純接触効果をビジネスや営業に利用する方法
単純接触効果をビジネスに利用しようとした場合には2つの場面で利用することが出来ます。
- 対人関係
- マーケティング
これは「単純接触効果の具体例」でお伝えした具体例の内の2つですがこれらの場面、特にビジネスの場面で単純接触効果を利用する方法を具体的にお伝えします。
単純接触効果をビジネスや営業に利用する方法その1 対人関係
ビジネスでの対人関係、というとまず営業を筆頭としたクライアントとの関係があります。
クライアントとの関係では、挨拶だけでなく打ち合わせなど様々な接触の機会があります。
そのため単純接触効果を活用する機会は十分にあるといえます。
例えば、営業の時に世間話でも何でもいいのでとにかく話す機会を作ってみるとか、大事なクライアントとは何としてでも会う機会を増やすなどです。
上記の通り、やはり単純接触効果というのは「相手と何度も接触することで勝手に相手との親交が深まる」心理効果です。
ですから対人関係で単純接触効果を利用しようと思ったら細かい理屈は無しに、とにかく隙あらば相手と接触を試みるというのが一番重要なわけです。
単純接触効果をビジネスや営業に利用する方法その2 マーケティング
対人関係とは違いマーケティングはタイトル自体がビジネスの場面ですが、これは「マーケティングしている商品をいかに消費者の目に何回も留まらせるか」という点が重要になってきます。
これも単純接触効果の原則「相手と何度も接触することで勝手に相手との親交が深まる」が根拠です。
(ここでは「相手」が「商品」に代わっています)
方法は無数にありますが考えられるものを2つ紹介します。
- SNSや運営サイトで定期的に商品を紹介する
- 広告を大量に打つ
上記の方法は単純接触効果の原則に従って消費者が何度も商品と接触できるようなものです。
ですので単純接触効果がしっかりと発動する方法といえるでしょう。
もちろんこれ以外にも方法はあります。
ただしどの方法にしても原則である「相手と何度も接触することで勝手に相手との親交が深まる」というルールを満たすものである必要があります。
原則をしっかりと踏まえたうえで、単純接触効果を利用したマーケティングを行いましょう。
【まとめ】単純接触効果を日常生活から意識しよう!
単純接触効果について一通り説明しましたので一度それらをまとめます。
- 原則1 単純接触効果は相手と何度も接触することで勝手に相手との親交が深まる心理効果
- 原則2 単純接触効果の効果に相手と接触する時間の長短は関係ない
- 原則3 単純接触効果で接触する相手は、人でなくても可能
- 原則4 単純接触効果は相手から自分が嫌われていた場合、全く逆に働いてしまう
これらがこの記事の総まとめです。
つまり単純接触効果を日常生活レベルで利用するには上記の原則を徹底的に抑える必要があるわけですね。
逆にいうと上記の原則さえ押さえていれば、細かい知識などが少なくても十分単純接触効果を活用することが出来るというわけです。
単純接触効果を活用して自分が求める成果を上げましょう!
この知識をお金に化けさせるには??
このサイトが扱ってる内容はあんまりメジャーな内容ではないので、この文章を読んでいるということは、向上心が高くて勉強も頑張っている人なのだと思います。(たぶん)
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